【失敗談】フリーランス翻訳を始めたばかりのころの失敗談について。ノロノロと翻訳しすぎた話などなど。

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翻訳
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こんにちは。私は翻訳者のアンです(プロフィールはこちら) 。

私がフリーランス翻訳者として働き始めたばかりの頃の失敗談についてまとめてみました。

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一日にこなすべき翻訳量を分かっていなかった

一日にこなすべき翻訳量(英日だと1500~2000ワードといわれることが多いです)を分かっておらず、ちんたら翻訳していたために納期前日に焦りまくって徹夜をすることになったという失敗。

これは何度思い出しても大変苦い思い出で、思い出すとあのときの焦りと疲れが蘇ってきます。

その翻訳依頼を受けたとき私は、大きめの案件を初めて依頼されてとても嬉しかったのですが、納期が長めだったこともあってかなりゆっくりペースで翻訳をしていました。

1日当たりに翻訳すべきワード数も出すことなく、納期が長いから大丈夫だと適当に思っていたんです。この甘すぎる考えが自分の首を絞めることとなりました。

思い切り油断してしまった結果、納期前日にもまだ5000ワード近く翻訳が残っているという緊急事態に。

プロの翻訳者が1日翻訳できるワード数(英語)は1500~2000ワードと言われていますから、1日に5000ワードって多すぎます。8時間で5000ワードの翻訳を仕上げることは無理です。徹夜しないと絶対無理。

しかもその時はフリーランス翻訳者になりたての頃だったはず。

ということで、体に鞭うち徹夜をし大慌てで翻訳することに…。

一日に翻訳すべきワード数をこなさず、納期長いから大丈夫だろうと余裕ぶっこいてたのは自分だし、どう頑張っても徹夜なしでは終えられませんでしたから仕方ありません。

訳文の質を高めるために翻訳レビューの時間も当然に取る必要があり、かなり徹夜をすることになりました(ものすごい勢いで翻訳して、終わったのは多分2時とか3時ぐらいだったと思います。寝るのが大好きな私にとってはかなり辛かったです)。

そして、なんとか無事納品。

本当にものすごく疲れました。精神的には焦りでいっぱいで苦しかったし、身体的には長時間椅子に座っていることで疲れました。

しかし、唯一良かったこととは、この苦しい体験のおかげで同じ失敗は二度としないと誓って、それ以後同じようなことは一切起こっていないということです。

これと同じことは絶対に繰り返すことはできないし、繰り返したくない(苦笑)。

この失敗の後からは、1日に最低処理すべきワード数をまず最初に計算し、余裕を持って訳文完成できるようにしています。これは訳文の品質安定のためにも自分の健康のためにもとても重要なことです。

複数のタイポと句点忘れに気が付かずに納品してしまった

普段タイポにはとても注意をしているのですが、タイポがあるままで翻訳を納品してしまいました。

夜遅くに小さな案件の依頼が来て、納期が次の日の朝だったのですが、小さな案件だったので眠かったけど引き受けることにしました。

納品前にいつも通りチェックはしたのですが、タイポと句点忘れが合計で2つもあったのです。レビューアーの人からも指摘があり反省しました。

私ははおそらく小さな案件だからと甘く見ていたし、夜遅くに無理して引き受けてしまってかなり眠い状態で翻訳していたのです。

今後は引き受けたからにはタイポはゼロにしたいし、時間や体力的に無理なら断ろうと思いました。

私は睡魔には勝てません。

無理して引き受けた結果質の悪い翻訳を納品してしまったら、翻訳者としての評価が下がってしまい今後の翻訳依頼数にも影響がおよぶかもしれないので、それはどうしても避けたいです。

リサーチ不足

化粧品の成分や製造方法について翻訳することがあったのですが、リサーチ不足が原因で専門用語が使用されておらず、直訳のようになってしまったことがあります。

翻訳会社からもフィードバックをもらった点なので、もっとリサーチして専門知識も身につけないとと強く思いました。

内容が抽象的すぎる案件を引き受けてしまった

「美術」がテーマの翻訳依頼がきました。ざっと原文を見たときに読みやすい英文だと感じたので、調査が必要な部分さえしっかり調査すればできるだろう思って引き受けることにしました。

ところが、実際に翻訳を始めてみると原文は読みやすいものの内容がかなり抽象的で、英語では意味が分かっても日本語に訳すのがとても難しかったのです。

納期も短かったこともあって、推敲にあまり多くの時間が割けず、ところどころ意味は分かるけどなんとなく不自然な日本語になってしまったため、レビューアーからけっこう修正が入りました。

「抽象的なことを正確にかつ自然な日本語に訳す」というスキルをもっと磨く必要があると思いましたし、自信を持って訳せると思えないのなら断るということが重要だと思いました。

そのためにも、引き受ける前にはもっとしっかり原文や納期を確認しようと思いました。

迷惑メールフォルダに入ったメールを見逃してしまった

私はかつて、当日納期の案件を中心に受けていたことがあります。

当日納期を引き受けていた頃にはほぼ毎日依頼があって、その依頼メールはだいたい午前10時から正午までの間に来ていました。

私にもその心構えがあったので、メールボックスは毎日頻繁に確認していました。

ところが、ある日メールが来ない日があったので「珍しいな」と思ったものの、まあ仕事がない日もあるよねと思って特に気にせずに過ごしていました。

そして夕方ぐらいだったでしょうか、なんとなく迷惑メールフォルダを確認してみたら…なんと、そこには翻訳会社が午前中に送ってきた翻訳依頼メールが…。

すぐに翻訳会社に連絡し、依頼メールが迷惑メールフォルダに入っており気が付かなかったことをお詫びしました。翻訳会社もすぐに連絡をくれて分かってくれた様子でした(その案件の受注は逃してしまいましたが…涙)。

全然怒ってなくて良かったです。その後も依頼がきたので良かった。

いつもは受信ボックスに届くメールが、迷惑メールフォルダに入ってしまうということがあるようですね!

この失敗以来、私は頻繁に迷惑メールフォルダを確認しています。もし、迷惑メールフォルダはあまり確認していないという人がいたら、ぜひ確認されることをおすすめします。

海外送金の手数料について考えていなかった

海外の翻訳会社から案件を受注したことがあるのですが、担当者が日本人だったこともあっててっきり日本にも支社があり、国内送金になるのだと思っていたら実際には海外送金で、手数料が7000円近くかかったことがあります(仲介銀行の手数料までかかったため手数料の額がとても大きくなりました)。

小さな案件だったので、手数料が7000円もかかると私が実際に受け取る報酬はごくわずかになってしまいそうでした…。

翻訳会社に事情を説明し、銀行には口座に入金してもらう前に翻訳会社に返金してもらったので、代わりにPayPalで翻訳料を受け取ることができたので良かったですが、かなりやきもきする経験でした。

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業務委託契約書をちゃんと読まずにサインしている

業務委託契約書について深く考えず、パパッと適当に読んでサインして提出!みたいなことがけっこうあったんですけど、今ではしっかり読むようにしています。

以前は、トライアルに合格して嬉しくて、浮かれた状態で、ペーパーワークはちゃちゃっと片付ける、っていうようなこともあったんですけど、反省ですね。

翻訳者に不利な内容が書かれていることもあるので、慎重に読んで、場合によっては交渉などが必要なこともあります。

海外の翻訳会社から送られてくる英文の契約書は、とても長いことがけっこうあるので、読むのが大変ですけど、頑張って読んでます。

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失敗から学んだこと

失敗したことで「一日に進めるべき翻訳量を決めて必ず守る」「見直しをしっかりする」「無理な案件は引き受けない」などなど、大事なことを学びました。

そして「体調管理も仕事だと思ってすること」「徹夜はしないこと」「睡眠を十分にとること」も非常に大事なことだと学びました。

徹夜を一日すると、体のバランスが崩れて元気に気持ちよく生活を送ることができなくなります。

体調を悪くすると仕事の質にも影響を及ぼしますし、最悪の場合しばらく仕事ができなくなるなんてこともあり得ます。

その他の失敗

あと、翻訳に関する失敗だけでなく確定申告での失敗や、翻訳とは別の仕事を掛け持ちして大変なことになった話などもあります。下記記事に書きました。

確定申告を青色ではなく白色にして失敗した話はこちら。

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なんかけっこう失敗多いかも(笑)。

まとめ

今回は、私がフリーランス翻訳者として働きだした頃の失敗について書いてみました。でも確かに「失敗は成功のもと」。この失敗から大変多くを学びました。

1回失敗して学んだので、同じ失敗はしていません。

失敗しないほうがいいですが、失敗するからこそ学べることもあります。失敗を恐れずにいきましょう😸(自分によく言い聞かせる)。

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