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この記事ではポルトガル語の目的語人称代名詞のo、a、os、asについてまとめてみました。
目的語人称代名詞にはこの他にもいろいろあるのですが、すべてをひとつの記事にまとめるのが大変なので、まずはo、a、os、asについてということで。
目的語人称代名詞とは?
動詞や前置詞の目的語になる代名詞のことです。
você(あなた)、o senhor(男性に対する「あなた」で丁寧な言い方)、a senhora(女性に対する「あなた」で丁寧な言い方)、ele「彼」、ela「彼女」を目的語人称代名詞にするとoかaになります。
vocês(あなたたち)、os senhores、as senhoras、eles「彼ら」、elas「彼女ら」を目的語人称代名詞にするとosかasになります。
でもいまいちピンとこないかもしれません。文法を言葉で説明するってなかなか難しいです。日本語と文法がかけ離れている言語だとなおさらです。
多分、実例を見たほうがわかりやすいとおもいます。
Gosto muito deste livro mas tenho de devolvê-lo à biblioteca.
「この本すごく好きなんだけど図書館に帰さないといけない」
devolver-oと書くのではなくdevolvê-loと書きます。oがeste livroを指しています。oではなくloになっていて、しかもdevolverがdevolvêとなって間にハイフンがあるのは、この後で説明するルールがあるからです。
Na nossa quinta, cultivamos laranjas e adoramos comê-las com a minha família.
「私たちの畑ではオレンジを栽培していて、それを家族と一緒に食べるのが大好きです」
この場合はcomer-asとせずにcomê-lasとなります。
目的語人称代名詞o、a、os、asを置く位置
肯定文や疑問詞を伴わない疑問文の場合は、動詞の後に置きます。
すでに例文としてあげた”Gosto muito deste livro mas tenho de devolvê-lo à biblioteca.”も”Gosto muito deste livro mas tenho de devolvê-lo à biblioteca.”も肯定文なので、oもasも動詞の後に置かれています。
一方で、次の場合には動詞の前に置きます。
(否定文)
Ela comprou um novo relógio mas não o usou.
「彼女は新しい時計を買ったけど、全然使わなかった」
(疑問詞)
Quem o leu?
「誰がそれを読んだの?」
(副詞や不定代名詞のあと)
Alguém o preparou.
「誰かがそれを準備した」
(queのあと)
A mulher que o escreveu é muito famosa.
「それを書いた女性はとても有名です」
動詞のあとに置かれる場合、語形が変化することがある
① r、s、zで終わる動詞の変化形のあとにo、a、os、asが来る場合、lo、la、los、lasに変化します。r、s、zは消えてハイフンでつなげます。
falarの場合→falá-lo, falá-los, falá-la, falá-las
beberの場合→bebê-lo, bebê-los, bebê-la, bebê-las
partirの場合→parti-lo, parti-los, parti-la, parti-las
bebemosの場合→bebemo-lo, bebemo-los, bebemo-la, bebemo-las
fazの場合→fá-lo, fá-los, fá-la, fá-las
② 鼻母音で終わる動詞の変化形(-am、-em、ãoなど)のあとにくる場合はno, nos, na, nasとなります。
amamの場合→amam-no, amam-nos, amam-na, amam-nas
dãoの場合→dão-no, dão-nos, dão-na, dão-nas
まとめ
ポルトガル語の目的語人称代名詞のo、os、a、asについてざっとまとめてみました。
oやaには目的語人称代名詞以外にも定冠詞の意味もあるし、aは前置詞にもなるので、ポルトガル語の文法が頭に入っていないと読解をするときに色々とひっかかります。