翻訳者が日本語の語彙力と表現力を高めるのに良いアイテム「類語辞典」

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翻訳
UnsplashSixteen Miles Outが撮影した写真

こんにちは(プロフィールはこちら)。

日頃から語彙力が弱いように感じていたため、類語辞典を手元に置いておくことにしました。

翻訳しているときにうまい表現がなかなか思いつかないことがあるのはもちろんのこと、何か言いたいことがあって、それを家族や友達に伝えようとするけど、自分の口から出てきた言葉がなんだか自分の言いたいことと合ってないように思う。そういうことがたまにあるのです。この状況をどうにかするには、語彙力を高めることが重要だろうと思いました。

作家やライターのようにオリジナルの文章を一から書くのではなく、あくまでも外国語で書かれた内容を訳すという作業をするのが翻訳者ですが、大量に日本語の文章を書く必要があるというのは作家やライターと共通しています。だから、翻訳の仕事を通じて表現力が磨かれていくだろうと思われるのが普通だと思います。

たしかに、翻訳者になってから文章を書くスピードが以前以上に速くなったかもしれないとか、思わなくもないのです。でも作家ほどの表現力はないし、翻訳の仕事をしているだけでは作家並みに言葉を操ることはできるようにならないと最近思うようになりました。

産業翻訳では用語集やスタイルガイドなどのルールに沿って翻訳していきます。たとえば、”inspired”が出てきたら必ず「インスパイアされた」と訳す、”wonderful”は工夫した訳にしなくていいからいつでも「素晴らしい」と訳す、などなど。本当は”inspired”も”wonderful”も状況によっていくつも訳が考えられると思います。でも、用語集があるとお客さんや翻訳会社からクレームがこないように用語集に従う必要があるので、他の訳し方の可能性とかあんまり考えていません。納期もあるのでそういったことをゆっくり考えている時間もありません。

用語集とか過去訳に合わせる作業をしていると、「Aという単語があればAと訳す」というのが頭の中に固定されてしまいます。

だから、翻訳の仕事をしていると、かえって文章との関わり方が消極的・受け身になることもあり、翻訳の仕事をしていれば自然に語彙力が高まるわけでは決してないのではないかと思うのです。語彙力を高めるための努力を翻訳の仕事とは別にやらないと、豊かな表現力が発揮された優れた文章はなかなか書けないように思います。

今後機械翻訳がどんどん導入されていきそうなことも考えると、そのレベルに到達しなければ翻訳者として生き残るのが厳しいのかなと思っていたりもします。

そこで自分の語彙力アップのひとつの方法として、類語辞典を使うことを思いつきました。日本語の単語ってこんなにあるんだと感動しています。良い訳が思いつかないとき、ほかの表現も知りたいときなどに活用して、少しずつでも語彙力をアップさせていきたいと思います。

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