こんにちは。私は翻訳者のアンと言います。(プロフィールはこちら)
この記事ではポルトガル語のスキルがあるとどんな仕事に就けるのかについて私が知っていることをまとめてみようと思います。
最初に言っておくと、ポルトガル語を活かした仕事はあるけど、その中には給料が安いものもけっこう混ざっているという事実があります。
「日本だとどんな仕事があるか」、「ポルトガルだとどんな仕事があるか」、の2つに分けて書いていきます。最後のまとめでは、私がなぜフリーランス翻訳者の仕事を選ぶことにしたのかについても少し書いています。
日本ではどんな仕事があるか
〇コールセンターでの仕事
ポルトガル語を使ったコールセンターでの仕事の求人をよく見かけます。東京など都会での求人が多いように思います。
コールセンターで仕事をするには、お客様対応のスキル+ポルトガル語の高い運用能力が必要ですが、給料が安すぎるなあ…と感じます。私の見た感じでは、時給1300円とか1500円で雇用形態も「派遣社員」というのが多いです。
私は今まで自分が頑張って身につけたスキルをそんなに安く売りたくないので、その仕事は選ばないことにしました。
〇市役所での通訳や翻訳の仕事
ブラジル人が多く住む地域にある市役所では、ポルトガル語と日本語の通訳・翻訳の仕事もあります。何度もこの種の求人を見たことがあります。
1日8時間勤務のフルタイムの仕事で、給料が1か月15万ぐらいでした。雇用形態も非正規でした。待遇が悪すぎるので、応募はしませんでした。
ブラジル人のお手伝いをしたいという気持ちはあっても、やっぱり給料が安すぎると無理だと感じます。
〇工場での通訳や翻訳の仕事
ブラジル人が多く勤務している工場での、通訳・翻訳の仕事もあるようです。
正社員を募集しているところも見かけました。
〇携帯電話ショップや自動車販売店などの店での通訳業務
携帯電話ショップや自動車販売店などといった店に訪れるブラジル人のお客様対応の仕事もけっこうあるようです。
高いポルトガル語スキルに加えて、お客様対応のスキルが必要な難しい仕事にも関わず、やっぱり給料が安い…と私は感じたので、応募しようとは思いませんでした。
〇空港での通訳業務
空港での通訳業務の求人もいくつか見たことあります。ただ、これも給料が…安い。
〇翻訳会社に登録してポルトガル語翻訳をする
私もポルトガル語ができる翻訳者として複数の日本の翻訳会社に登録しています。
しかし、英語→日本語の翻訳依頼が一番多いですね。
ポルトガルやブラジルの翻訳会社に登録するという方法もありますよ。
ブラジルの翻訳会社と取引したことはまだないですが、ポルトガルの翻訳会社とはあります。日本よりも単価が高かったです。
ポルトガルだとどんな仕事があるか
私はポルトガルに滞在したことがあり、実際に現地で仕事探しをしたこともあるので、その経験をもとにポルトガルでポルトガル語ができる日本人にどういった仕事があるのかを書いてみようと思います。
〇ツアーガイド
ポルトガルは観光業が盛んなので、ツアーガイドの需要は高いようです。コロナの影響でポルトガルの観光業も大打撃を受けましたが、少しずつ回復しているかもしれません。
〇和食レストランの調理師やスタッフ
和食レストランでの調理師やスタッフの仕事の求人もあります。
〇カスタマサポート
日本語のネイティブで、かつポルトガル語も高度に操れる人を探している求人情報も見つけたことがあります。
〇翻訳会社に登録して翻訳の仕事をする
ポルトガルの翻訳会社に登録し、翻訳の仕事を受注するという手もあります。
まとめ
高いポルトガル語能力を持つ日本人にはどのような仕事の機会があるのかを、私がこれまで見てきた求人情報をもとに書いてみました。
ポルトガル語を生かした仕事というのは日本でもけっこうあるのですが、すでに書いたように給料が安すぎるんですよね。
それが大きな理由で、私はそういった仕事をせずにフリーランス翻訳者として英語やポルトガル語翻訳をしつつさらにそのスキルを磨いていくという道を選んでいます。
ポルトガル語に限らず外国語スキルって過小評価されている気がするんですけど、私はこのスキルを安売りはしたくないです。