こんにちは。私は翻訳者のアンと言います。(プロフィールはこちら) 私は東京外国語大学のポルトガル語専攻を卒業し、現在はフリーランス翻訳者として働いています。
以前、下記の記事でポルトガルの大学のサマーコースや、語学学校について書きました。
この記事では、前回の記事では書いていなかった、リスボン大学のサマーコースでB2のクラスを体験した詳細について、書いてみたいと思います。
参加したクラスのレベルは?
リスボン大学のサマーコースには、下のレベルから順にA1、A2、B1、B2、C1、C2のクラスがありますが、私はB2のクラスに参加することとなりました。
レベル分けは、サマーコースが始まる前にオンラインで受けるテストで決まるのですが、このテストのリンクが送られてくるのがけっこうぎりぎり(コース開始日から1週間きってました)だったので、私は日本から出発する前日に、空港近くのホテルで受けましたよ!
テストは60分で、文法や単語に関する問題以外に聞き取りのテストがありました。特に、聞き取りのテストが難しく感じました。東京外大にいたときは、先生も学生も、ポルトガルのポルトガル語よりブラジルのポルトガル語を話す人が多かったですし、授業もブラジルのポルトガル語をベースとした授業のほうが多かったです。だから、ポルトガルのポルトガル語を聴く機会があまりなく、ポルトガルのポルトガル語の発音に慣れていなかったのです。
しかし、ポルトガルのポルトガル語の聞き取りが苦手だったにも関わらず、リスボン大学でB2クラスに行けるほど上達できたのは、事前にitalkiでポルトガルのポルトガル語も勉強していたからだと思います。
クラスのレベル発表はいつだった?
クラスのレベルが判明するのはコース開始日当日です。当日に、大学内に貼り紙がされているので、どのレベルに自分の名前が書かれているかを確認します。
レベル分けのテストはコース開始日から3~4日前に実施されたし、レベル分けは当日だったし、なんだかこの「ぎりぎりで実施する感じ」て、あまり日本ではない気がしますが、どうでしょう…。
日本だと、レベル分けのテストも2週間前ぐらいには終わってて、レベル分けはコース開始日当日では無くてオンライン上で事前に発表してそうな気がします。そんなこともないのかな?
少し話がずれましたが、自分がどのレベルのクラスに入ることになるかは、コース開始日当日になると分かります(現在はやり方が変わってる可能性もあるのでご了承ください!)
授業内容はどうだった?
先生は優しかったけど、授業の内容はとても濃く、頑張って予習復習をしないとついていけない感じでした。宿題も出されるのですが、これもけっこう難しかったです。
授業で使うのは、先生が作った資料でした。市販のテキストを使って勉強するわけでは無かったです。使用された資料のトピックは、観光、雇用、交換留学、環境、科学、技術、などなど多岐にわたりました。
授業では、先生が資料に沿って講義をして、その中で文法問題や単語の問題をみんなで解いていったり、先生から出される資料に関する質問に答えたりする…という風に進められて行きました。聞き取り練習もあるのですが、現地のテレビやラジオの一部分がそのまま使用されていたので、とても難しかったです。
あと、授業は全部ポルトガル語です。先生が英語を話すことは一切なかったですし、生徒もずっとポルトガル語で話します。
宿題はどうだった?
宿題はほぼ毎日出て、しかもけっこう量が多かったです。内容も難しかったので、私は授業が終わった後も、多くの時間を宿題に割かないと終わりませんでした。
宿題として出されたのは、例えば「長文テキストを読んで質問に答えておく」とか「300ワードぐらいの作文を書く」とか「オーディオを聞いて分かったことをまとめる」とかでした。
東京外大のポルトガル語専攻に4年通いましたが、東京外大のどの授業よりも、このリスボン大学のサマーコースB2が一番難しかったです。
テストはあった?
テストはありました。コース開始からだいたい2週間後ぐらいに実施される中間テストと、コース最後に実施される最終テストがありました。
中間テストと最終テストでは、読み、書き、聞き取りをまんべんなくテストされます。文法に関連した穴埋め問題や、適切な動詞の変化形を書く問題、長文読解などなど、かなり疲れるテストだった記憶があります。あと、作文問題もありました。
中間テストと最終テストの他に、スピーキングのテストもあり、これがけっこう緊張しました!どのようなテストだったかと言うと、まず、くじで適当にクラス内の生徒を二人ずつのペアに分けます。
その後、そのペアで先生のところにいって、そこでお題が出されるので、ペアでそのお題について話しあう感じです。その間、他の生徒は廊下で待ってます。
私はスピーキングのテストのとき、イギリス人の子とペアになりましたが、幸いそのイギリス人の子はポルトガル語をとてもゆっくり話してくれる感じだったので良かったです。
学食はあった?
ちょっと話がずれますが、学食もちゃんとあります!とても安くて美味しくて、量もたくさんだったので、私はほぼ毎日学食で食べていました(笑)。そして、学食で食べるのが楽しみでなりませんでした!
学食の料理の写真が見つからず載せられないのですが…とにかく、とても美味しかったです。
まとめ
なるべく留学費用を抑えて、短期集中で勉強するためにリスボン大学のサマーコースを選んだ私ですが、この選択をして本当に良かったです。
とても良い先生に恵まれて、楽しくかつ効果的に勉強することができました。このおかげで、帰国後はポルトガル語の翻訳の仕事も受けられるようになりました。
また大学のサマーコースに行きたいな…なんて思ってしまいます。