希望の翻訳単価に届かず。単価が安いとやっぱりやる気が出ない。正当な単価希望。

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翻訳
UnsplashAllison Saengが撮影した写真

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翻訳者に限らず、フリーランスの人の意見やアドバイスを本やネットで収集して自分のやり方にも取り入れてるけど、みんな口々に言うなあと思うのが「安い単価で働かない方がいい」ということ。ほんとこれはその通りだなあと思っていて、今回またそれを痛感する出来事がありました。

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単価交渉がうまくいかず

希望単価より安かったのでどうしても高くしてほしかったんだけど、今回は希望が叶いませんでした。でも交渉しただけでもえらいので、その日は自分にご褒美をあげました。

据え置きされた単価の額はというと…フリーランスになりたての、サバイバル術が何も身に付いていない受け身だった頃の私の単価よりは高いです。でも。仮に新規ワード2000ワードを毎日訳したとしても、自分のやりたいことを我慢せずにするための収入には届かないです。この単価は翻訳の単価としてはよく見る額ではありますが、この額だと豊かな生活はなかなか期待できないというのが現実。

要求は多い

しかし翻訳に関する要求は多い。かつてない程demanding。こちらの希望は聞いてくれないのに、要求は遠慮なくどんどんしてくる…。

その要求をすべて叶えるためのスキルを、翻訳者が身に付けるためにはどれ程の時間、お金、努力が必要か、そして、翻訳という作業にどれ程のエネルギーを要するかを考えると、やっぱり本来、単価はもっと高くないとおかしいと思う。ちなみに身に付いたスキルを維持するのもけっこう大変。

米農家と被る

単価のことに思いを巡らせていてふと気が付きました。翻訳者の単価は安いことが多くて、労力と経験が全然適切に反映されてないって思うんだけども、この状況が、最近読んだしんぶん赤旗の米農家に関する記事の内容と被るなあと。

たしか「減反、市場任せの米価によって米農家は長年経済的に苦しめられてきた。でも国産の米を生産するという使命感があったから、辛い状況でも米農家はコメ生産を続けてきた。みんなはその使命感に頼っていただけ」みたいな内容だったと思います。でも、限界に来たから今のような農村の崩壊がある。

翻訳もそれに似てるところがあって、条件わるくても語学に熱意があるとか、外国との懸け橋になることに使命感を感じるとかいう人の気持ちに頼ってるだけなのではないかと思ったりする。使命感ある人がいてくれるうちはまだいいかも。MTPEとか、きついのにさらに安い仕事とかもあるし、そのうち、使命感や誠実さのある人は疲れて去って行って、適当にチェックしてお小遣い稼ぎたい人ばかりになるのでは、とぼんやり思ったりもします。

やる気が自然に消え去る

希望単価にならなくても提示された単価で受注すればいいか、と最初は思ってたんです。しかし困ったことに、意外にもやる気が出ない。内容は興味深いんだけども、肝心のパワーがあまり出てこない…。

希望の単価がかなわないと、自動的にやる気が消えるみたいです。

この状況をどう乗り越えようか考え中。あと、最初からやる気がみなぎった状態で仕事を始めるためにも、単価を高くしておくべきだと痛感!絶対に希望が叶うわけではないけど、少なくとも単価交渉はやってみたほうがいいです。

初心者か経験者に関わらず、翻訳者の単価がもっと上がることを切望します。

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