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夏でも朝イチだったら乗馬できるだろうと思っていた私。夏の暑さを甘く見てました。昔の涼しい夏はもう戻ってこないのかな。
自転車に乗っている時点で暑い。最高気温30度のときでも。
乗馬クラブまでは基本的に自転車で行くのですが、乗っている時点でだんだん暑くなってくるし、乗馬クラブに着いたらじっとり汗をかいていて体も頭も熱く、すぐには乗馬できませんでした。
だから乗馬レッスンが始まる30分ぐらい前には到着して、10~15分ぐらいを自転車降りた後の冷却時間にしてました。
注目すべきは、最高気温が30度だった日の朝でも自転車&乗馬レッスンはかなり暑かったということです。
だって今って最高気温が30度で済むならかなりマシな方、ではないですか…?悲しいことに、34度とか35度の日もたくさんあります。
プロテクター、ヘルメット、ショートブーツ&チャップスで暑い
乗馬レッスンを受けるとき、プロテクターを着け、ヘルメットを被り、ショートブーツを履いてチャップスを着けるのですが、これでけっこう暑くなってしまいます。プロテクターは一応通気性の高いものを使っているので、ほかのタイプよりは涼しいはずなのですが、それでもレッスンも終わりに差し掛かってくると背中が暑くなって汗かいてるのがわかります。
ちなみに屋内レッスンを受けているので直射日光は避けられているのですが…それでもやっぱり日本の夏は暑い。
乗馬レッスン後も暑いので注意
盲点だったのが乗馬レッスン後です。
乗馬レッスン後は馬の体を洗ったり拭いたり、ブラッシングしたりといろいろお手入れをします。春までは基本的に、乗馬レッスン後もヘルメットとプロテクターを身に着けたままお手入れをしていました。
この理由は、いちいち取るのが面倒というのもありますが、もしも馬に蹴られるなんてことがあった場合に体を守ることができるからです。
それで、夏のレッスンでも同じようにヘルメットとプロテクターを着けたままお手入れしていたのですが、これが失敗でした。おかげで体が熱いままになり、家についてしばらくしてから強い頭痛と軽い吐き気に見舞われました。幸い自然によくなったけど、軽度の熱中症だったと思っています。
その次のレッスンでは、レッスン後にまずヘルメットとプロテクターを外すようにしたら体感温度が全然違って、すっごく楽になりました!
馬も暑さに弱い、インストラクターも暑い
自分が暑かったことばかり書いてしまいましたが…大事なかわいい馬の話。馬も暑さにとても弱いそうです。もともと寒い地域の動物で、25度を超えてしまうと不快に感じるようになるのだとか。
そのことを最初に知ったうえで、夏の乗馬レッスンを予約していたのですが、朝イチでまだ気温が上がり切っていない時間帯に行っても、想像以上に自分が暑かったですね。人間より体温が高く、全身毛に覆われている馬はきっともっと暑いと思います。
春までのレッスンでは、馬房の馬はいつも立っていたのですが、最高気温が30度だった日の午前中の時点でたくさんの馬が馬房で座ったり横になったりしていました。暑くてだるかったんだと思います。
その姿を見たら、夏も乗せてもらいたいけど、馬に辛い思いさせてまで乗りたくないと思いました。
レッスンが終わったら自分がプロテクターを外すよりもまず鞍を馬から外してあげて、自分がポカリを飲む前に馬に水をあげて…と、私のできる限りのことをしてあげているつもりだけど、気温を下げることはできない。
馬も熱中症になる危険があるなか、無理にのせてもらう理由なんてどこにもない。乗馬クラブが夏も稼ぐ必要があるなら夏の間は乗馬ではなく馬とのふれあいをしてもらうとか、乗馬以外のことをやったほうが絶対良いと思う。
ほんとに馬が好きで、馬のことが大事なら、この猛暑の夏に乗馬なんてできないです。馬は人間の言葉を話さないので暑くても「暑い」「辛い」と言えません。だから、人間が思いやってあげることがとても大切だと思います。人間はクーラーをガンガンつけて車で来て馬に乗って帰っていくけど、馬はクーラーのない厩舎にずっといるんです。
それからインストラクターさんたちも連日の猛暑の中、馬の世話にレッスンに掃除にと、大変すぎて心配になってきます。馬が暑さに弱い分、体調管理がいつもより大変なはずだし、馬が体調を崩せば夜も寝ずに看病したりしないといけない。スタッフの人数が多ければまだいいけど、ギリギリの人数で回しているようにしか見えない…。だからスタッフの体力も持つのか、心配になってきてしまいます。
これを人に話すと「スタッフが考えてうまくやってるから心配しなくて大丈夫」と言われるけど、この異常な猛暑で、しかもいろいろな物価が上昇していて電気代やら人件費やらも節約してそうな中で、ほんとに馬と人間の健康を守るゆとりあるのだろうか?って思ってしまいます。
総合的に考えて、自分のためにも馬とスタッフのためにも、やっぱり夏はよほど涼しい期間がない限りはいかないつもりです。でも、馬がこの暑い夏を健康に乗り切れるように差し入れは持っていくつもりです。🥕