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冠詞は日本語を母語とする人にとって、使いこなすのが特に難しいものだと思います。英文法でのaとかtheのことで、日本語にあえて訳すなら「その」になるけど、日本語では毎回「その~」とか「1つの~」というような言い方はしません。
でも、ちゃんと伝わるポルトガル語や英語を使うには冠詞の理解が必要です。英語ならa、anとtheで済みますが、ポルトガル語の場合は名詞の性数によって変わる上に、前置詞とくっついて形が変わったりするので、英語より少しハードル高いです。
定冠詞…英語のtheです。相手がすでに知っているものや、特定されているものを言うときにその名詞の前に付けます。
単数形 | 複数形 | |
男性形 | o | os |
女性形 | a | as |
例:o calendário(そのカレンダー)、os livros(その本)、o caminho(その道)、os comboios(その列車)、a flor(その花)、as canetas(そのペン)、a firma(その企業)、as lojas(その店)
不定冠詞…はじめて話題に出てくるものを言いたいとき、その名詞の前に付けます。
単数形 | 複数形 | |
男性形 | um | uns |
女性形 | uma | umas |
例:um computador(1台のコンピューター)、uma escola(1つの学校)、uns jornais(いくつかの新聞)、umas crianças(何人かの子供たち)
前置詞とくっつく冠詞たち
ポルトガル語の定冠詞は一部の前置詞とくっついて以下のようになります。それぞれの前置詞に意味がたくさんあるのですべてをここで説明することはしませんが、代表的な意味をあげるとa(~へ)、de(~から)、em(~で)、por(~のために)です。
o | os | a | as | |
a | ao | aos | à | às |
de | do | dos | da | das |
em | no | nos | na | nas |
por | pelo | pelos | pela | pelas |
na escola(その学校で)、ao hospital(その病院へ)といったように使います。
不定冠詞も以下のように前置詞とくっつきます。
um | uns | uma | umas | |
em | num | nuns | numa | numas |
de | dum | duns | duma | dumas |
でも不定冠詞の場合はばらばらに書いてもOKです。たとえばnumとせずにem um、dumとせずにde umとするなどです。dumとかdunsなどはあまり見かけたことがありません。