翻訳のフィードバックをもらうと感情的に怒る人

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翻訳
UnsplashJames Leeが撮影した写真

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翻訳の評価をする仕事を依頼されたので対応しましたが、想像以上に疲れる仕事でした。

私は元来、なにかを評価するというのが嫌いです。自分が好きか嫌いか、良いと思うかそうじゃないかくらいは考えますが、スコアを付けたり合格・不合格で分けたりするのが苦手です。ですからこういう「他人の翻訳にスコアを付ける」といった仕事は自分にはあまり向かない仕事なのですが、断るほどでもないので今回は引き受けました。

うまい翻訳だったら学びもあると思うので悪くない仕事かもしれませんが、私が評価を担当した翻訳はやや読みにくく、不正確な部分もいくつかあるものでした。

逐語訳で意味が問題なく通じ、日本語としてもわかりやすいなら逐語訳で十分です。無駄に手を加えないほうが無難です。でも、原文に忠実な訳にしようと思って逐語訳にした結果、原文の言いたいことがうまく反映されず、読み手にとってちんぷんかんぷんな文章になることも多いです。まさにそういう部分が見られました。

また、辞書を使えばすぐにわかる部分を誤訳していました。

フィードバックを簡単にまとめて翻訳会社経由でお送りしたのですが、その後この翻訳者からきた怒りの反応が心外でした。

翻訳をあまりいいと思わなかったとしても、翻訳者は翻訳会社のトライアルに合格している人なのでプライドを傷つけたり落胆させたりはしたくないので、評価はとっても甘くしました。

明らかな誤訳が複数あるにも関わらず低いスコアにはしないでおいたのに、自分の間違いを全然認めず、私の訳の粗探しをしながら怒っているのには驚きました。失礼ですが、トライアルに合格したのが何かの間違いだったのだろうか…。

辞書を引けば一発で誤訳とわかる箇所なのに「どこが誤訳なんですか??」などなど、いろいろ聞かれたのでまた答えなければならず…。とっても苦痛でした。

この仕事を引き受ける前に交渉しておかなければ、こういう質問に答える仕事を私は無給でやるはめになっていたわけで、危機一髪でした。あらためて、仕事内容を事前にきっちり確認することと交渉の重要性を感じます。

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