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ポルトガル語には文法上の性があって、名詞には男性名詞と女性名詞の2つがあります。一部を除いて名詞の性と生物学的な性との間に関係はありません。
女性名詞
女性名詞の例をいくつかあげると、mãe(母)、filha(娘)、menina(女の子)、esposa(妻)などがあります。名詞の意味するものが生物学的に見ても女性のことが多い(LGBTの方もいますが)ので、これらの文法上の性も女性になっているのは理解しやすいと思います。
でも生物学的な性とまったく関係ないものもあります。というか、そういうものが大半を占めています。語尾がaで終わるものは女性名詞であることが多いです。たとえばcoisa(物、こと)、pessoa(人)camisa(シャツ)、rosa(バラ)、fotografia(写真)など、たくさんあります。
中には例外もあって、たとえば以下の名詞は語尾がaで終わっているものの男性名詞です。
problema(問題)
sistema(システム)
mapa(地図)
cinema(映画)
programa(番組、プログラム)
dia(日)
tema(テーマ)
clima(気候)
planeta(惑星)
poema(詩)
dilema(板挟み)
男性名詞
続いて男性名詞ですが、たとえばhomem(男)、marido(夫)、pai(父)、filho(息子)、menino(男の子)などがあります。
男性名詞は、語尾がoで終わっている場合が多いです。trabalho(仕事)、olho(目)、relógio(時計)、copo(コップ)、livro(本)、dicionário(辞書)などなど。
男性名詞の場合も例外が存在します。たとえば以下は語尾がoですが女性名詞です。
mão(手)
foto(写真)
tribo(部族)
contribuição(貢献)
administração(管理)
admiração(敬意)
※çãoで終わる名詞は女性名詞であることが多いです。
女性名詞、男性名詞ともに例外をなるべくたくさん覚えて、あとは語尾がaなら女性名詞、語尾がoなら男性名詞と考えるのがおすすめです。
会話中に女性名詞だったか男性名詞だったかど忘れし、間違えることもありますが以前ポルトガル人に聞いたときに「非ネイティブだったらそんな間違いはそんなに気にならないよ~」と言っていたので間違えても大丈夫です。