翻訳単価の値下げを強く求められたがきっぱりお断り。そのあとも依頼はきている。値下げは断るべき

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翻訳
UnsplashBernard Hermantが撮影した写真

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人生で初めて翻訳単価の値下げを求められてびっくりしたときの話です。単価アップに成功したことは何度もあったけど、値下げのお願いも実際にあるということを思い知らされました。

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大幅な値下げを求められる

お客様からの価格圧力がすごいから、普通より高いから、という理由でかなり大幅な値下げを突然求められました。そのときはちょうど寝不足の日々が続いていたこともあって、精神的に余計きつかったです。最初はとてもショックを受けていたのですが、すぐに怒りに変わりました。

「ふざけんなバカヤロー」と言ってやりたいところを必死で我慢しながら、すぐに丁重なお断りの返信を作成して送りました。

しかしその後も「あなたの翻訳者としてのスキルを高く評価しているからほかの翻訳者より高い単価を提案しているんだ、値下げはするけど」という私のエネルギーを奪っていくような返信で送られてきて、ストレスでよく眠れませんでした。

安い方に合わせようという罪

いろいろ調べてみたけど私の単価は高くないし、もっと高い人がたくさんいるのも知っています。

ほかの登録者の方が安いのなら、それがおかしいのであって、そちらを高い方に合わせていかないと、翻訳者の生活の質が悪化するばかりです。

さらに、単価とやる気は直結しているので、安く使われる翻訳者は実力があったとしてもやる気が出てこないので実力をすべて発揮するということがなく、結果として品質が下がります。

翻訳者として仕事をするようになってからも、継続して質の高い翻訳をするために日々勉強して語学力と専門知識を深めないといけないので、本来なら翻訳者は今よく見る単価の3倍とか4倍で仕事をするべきだと強く思います。

周りが不誠実でも自分は誠実でいよう

単価の値下げを受け付けられない理由、翻訳者の単価を下げるべきではない理由を丁寧に説明したけど全然聞いていない様子で、とても残念です。人間ではなくて、まるで機械が書いているかのような共感性に乏しい無味乾燥な返信がきて悲しくなりました。

いろいろな取引先と関わってきたけど、常に翻訳者の目線で考えてくれているなって感じられるところはとても少ないというのが率直な感想です。

翻訳に限らず、いろんなことに関して思うことだけど、安さとか速さで競争しようとする傾向がとても強くなっている気がします。翻訳者の単価を下げて薄利多売しようという考えには、訳文の品質を維持するということや翻訳者の生活を守るという視点が欠落しています。

本当に良いものや心を込めたものは、それが何であったとしても完成までに時間がかかるし、相当な技術や知識なども必要です。そういったものを大切にする人、楽しむ人が少なくなっているような気がするし、私の周りではそういう商品やサービスを提供する店がここ数年でどんどん廃業していってます。

私が関わっている翻訳の世界でも似たようなことが起こっているなあと感じるのでした。

ただ私自身は、そういった「儲かれば品質はどうでもいい」という考えに染まることなく、縁あって自分のところにやってきた仕事には今後も誠意をもって取り組みます。それはお客さんのためでもあるのですが、その姿勢で取り組まないとスキルが向上しないから、というのもあります。

そして値下げには応じません。もともと翻訳の仕事に執着しているわけではなく、縁が尽きたと感じれば去るつもりですし、値下げしてまで続けたいと思えないし、値下げしたら100%やる気なくなるからです。

値下げ要求を拒否したあとも仕事はきている

こ値下げ要求に応じなかったことが原因で依頼がストップした場合かなりの収入減につながるため、値下げ要求を拒否したものの不安はありました。

それでも値下げだけは絶対に嫌で、そういう客にはサービス提供したくないし、もし仕事がこなくなってほかの仕事が見つからなかったら翻訳者をやめようと思っていましたが、実際には以前と同じように仕事がきており、ほかのクライアントの案件も打診されています。

この点を踏まえると相手は「願わくば値下げしてほしい」ぐらいの気持ちだったんでしょうか。どういう意図があるのかに関わらず、値下げのお願いというのは常に非常に不愉快です。

値下げ依頼のメールがきてからしばらくの間は本当に腹が立っていましたが、今は時間も経ったので心が落ち着いてきました。そして改めて値下げしなくて本当によかったです。

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