こんにちは、アンです。(プロフィールはこちら)。
この記事では、ポルトガル語文法の重要ポイントのひとつである直接目的語、間接目的語、目的語代名詞についてまとめてみました。
直接目的語と間接目的語とは?
例文を見たほうがわかりやすいと思いますので、例文をひとつ。
Eu dou o quadro para a Maria.「私はその絵をマリアにあげる」
上の文は、Eu(私)、dou(あげる「dar」の一人称現在)、o quadro(絵)、para(前置詞「~へ」)、a Maria(マリア)という要素からできています。
それで、先に言ってしまうと動詞darの直接目的語はo quadro、間接目的語はa Mariaです。
直接目的語と間接目的語の見分け方は簡単です。
直接目的語は、他動詞の後に前置詞なしで置かれます。一方で間接目的語は、paraまたはaという前置詞を伴って置かれます。
直接目的語=他動詞に直接つく
間接目的語=前置詞aまたはparaを介する
目的語代名詞とは?
目的語代名詞には2種類あって、ひとつは直接目的語代名詞、もうひとつは間接目的語代名詞です。
Eu dou o quadro para a Maria.「私はその絵をマリアにあげる」を例に見てみます。
これを直接目的語代名詞を使って書く場合は以下の2通りの書き方があります。
Eu o dou para a Maria.
Eu dou-o para a Maria.
ここではoが「それ」を意味し、「それ」はo quadro「その絵」を指しています。話の中で「その絵」o quadroがすでに登場していて、もう繰り返す必要がない場合にoを使って言えます。
では同じ文Eu dou o quadro para a Maria.「私はその絵をマリアにあげる」を間接目的語代名詞を使って書く場合にはどうなるのか?
こうなります。2通りです。
Eu lhe dou o quadro.
Eu dou-lhe o quadro.
lheは3人称単数の間接目的語代名詞です。ここではpara a Mariaの部分をlheで表したことになります。すでにa Mariaは話の中で登場していて繰り返す必要がないので、代わりにlheを使っています。
★直接目的語代名詞★
1人称単数=me
2人称単数=te
3人称単数=o/a
1人称複数=nos
2人称複数=vos
3人称複数=os/as
★間接目的語代名詞★
1人称単数=me
2人称単数=te
3人称単数=lhe
1人称単数=nos
2人称単数=vos
3人称単数=lhes