こんにちは、アンです。(プロフィールはこちら)。
ポルトガル語スキルを使って、ポルトガルについてもっと知ろう、他の人にも知ってもらおう~という試みを少しずつ実行中の私。
今回、結婚と離婚に関してちょっと驚き?のデータを見つけてしまいました。
ポルトガルの婚姻件数は減っている
Pordataからこちらのデータを確認しました。
1960年からの婚姻件数が載っているのですが、1977年までは増加や減少を繰り返しつつも、総合的には増えていました。
1977年以降は、年によっては前年と比べて増加する年もあったものの、全体的に見るとどんどん減少していっています。
1960年には69457、ピークの1975年には103125あった婚姻件数が、2001年には58390と、ついに5万台に。
興味深いのは2020年。2020年はなんと18902でした。前年の2019年は32595だったのに!これは絶対にコロナの影響でしょうね。凄まじい影響力ですね。
自粛や不安などで結婚をしなかった人が多かったんでしょう。2022年には36952まで増えており、この数は
2018年や2019年より大幅に大きい数字です。
同性婚は2010年から認められる
表にはcasamentos「結婚」の他に、”Entre pessoas do sexo oposto”と”Entre pessoas do mesmo”sexo”があります。
それぞれ「異性間での結婚」「同性間での結婚」を意味します。
ポルトガルでは2010年から同性婚が認められるようになりました。2010年の同性婚の数は266。結婚の合計は39993です。だから約0.67%が同性婚だったわけです。
この割合はどんどん高くなっていっているでしょうか?ちょっと見てみました。
2013年の婚姻件数は31998。異性間の婚姻は305。全体に占める割合は約0.95%。
2016年の婚姻件数は32399。異性間の婚姻は422。全体に占める割合は約1.3%。
2019年の婚姻件数は33272。異性間の婚姻は677。全体に占める割合は約2%。
そして2022年の婚姻件数は36952。異性間の婚姻は801。全体に占める割合は約2.2%。
どんどん増えています。
離婚は?
離婚はすごいです。どんどん増加中。こちらの表を見てみてください。1960年から2022年まで数字が書いてある表がありますが”Divórcios por 100 casamentos”は「夫婦100組あたりの離婚数」です。
1960年は夫婦100組あたり離婚は1.1だったのに、2021年はなんと59.5。
すごいのは2020年です。夫婦100組あたり91.5組が離婚!?
ちょっと信じられなかったのですが、私が活用しているPordataはリスボン大学の先生にも教えてもらった信頼できるソース。
でもやっぱりびっくりして他のソースも調べてしまった。でもどうやらほんとらしいんです。
こちらの記事を見ても、数値がPordataのものと同じです。また、離婚理由として「コロナで妻も夫も同じ家で働き、子供も家で授業を受けるような状況になって、コロナ感染が発生しただけでなく完全なtempestadeが起きた」と書かれています。
tempestade…。嵐とか混乱という意味。つまり喧嘩みたいなのが発生したということでしょうね。
それで離婚にまで発展するんですね。コロナがなかったら離婚しなかったんだろうなあ。
やっぱり、たとえ家族であれ、人間とは適度な距離を保つのが大事なんですね。
締めくくりはこんな感じで(笑)