こんにちは、アンです。(プロフィールはこちら)。
この記事ではポルトガル語のchegarについてまとめてみました。
chegarのお馴染みの意味と言えば
chegarと聞いてまず思い浮かぶのは「到着する」「着く」という意味でしょう。葡日辞書、葡葡辞書ともに「到着する」をchegarの一番最初に載せています。英語のarriveと同じです。
でもchegarの訳例として「到着する」「着く」だけを機械的に覚えるのではなく、chegarの中心的なイメージが「到着する」だと思っておいたほうが、小説や物語などを読むときに意味がわかりやすくなります。
イメージは「到着」
私が持っている葡葡辞典にはchegarの意味が21個も載っているんですが、よくよく見てみると、確かにそれぞれ訳し方は違う。ただし、コアなイメージが「到着する」なので、このイメージだけを頭に入れておけば意味がわかります。
Cheguei à escola.「私は学校に到着した」
「到着する」をそのまま使える例です。
A tua mensagem chegou.「あなたのメッセージが届いた」
携帯などにメッセージを受信したと言いたい時に使えます。「あなたのメッセージが到着しました」と言ったら不自然な日本語になりますが、言いたいことは実は同じです。
Depois do almoço, o sono chegou.「昼食後に眠気がきた」
「昼食後に睡魔に襲われた」などでもいいかもしれません。「眠気が到着した」という言い方は日常会話では不自然ですが、「眠気がきた」というのは「眠気が到着した」というイメージなんです。
ちなみに、sonoには「睡眠」「眠り」という意味もありますが「眠気」という意味もあります。estar com sonoは「眠い」という定番の表現です。
眠気のように何らかの感覚に捉われた時にもこのchegarが使えます。
少し難易度が上がったパターン
少し難しいパターンは「足りる」とか「十分だ」の意味で使われている時です。でもこれもさっき言ったイメージがわかっていればわかる。
O dinheiro chega para viver aqui por um ano.「このお金はここで1年生活するのに十分です」
この場合のchagarは形容詞のsuficienteと同じ意味で使われています。chegarのイメージが「到着する」であるということを考えれば、「足りる」「十分」という意味で使われていることも自然と理解できます。
少し無理やりな感じもしますが、「1年ここで生活する状態」にお金が達しているようなイメージ?
Esta sala chega para oito pessoas.「この部屋は8人に十分なスペースがあります」