フリーランスは高めの単価を提示したほうがいい。低単価では全然稼げないし精神的にも辛い!

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翻訳
UnsplashAndre Taissinが撮影した写真

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私はフリーランス翻訳者として、安すぎる単価から高めの単価まで、色々な単価で仕事をしてきました。

安い単価では経済面だけでなく精神面にもかなり辛かったので、翻訳者に限らず色々なフリーランスの人の意見も参考にして、単価を上げるように頑張ってきました。

安い単価を交渉で少し上げてもらったこともあるし、最初から高めの単価を提示して希望単価で契約したこともあります。

これまでのフリーランス生活を振り返ってみて、単価の設定は非常に大事だと思います。

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報酬が安いと心が荒れる

報酬が安ければ幸せにはなれないということが、フリーランスになってから本当によくわかりました。

① 安い単価で仕事して喜ばれた時
安い単価で仕事する必要はなかったと今になって思いますが、まあこれも良い経験になったと前向きにとらえることにします。この経験を経て、安い単価で仕事してもほとんど良いことがないと断言できます。

喜ばれて「またよろしくお願いします」て言われても、心の奥にはもう嫌だと叫んでいる自分がいます。

ただ、単価が安かろうが高かろうが、高品質の翻訳が求められるのはどこの会社でも同じなので、依頼がくるということは一定のスキルがあると認められているということにはなります。

認められるのはうれしいので最初のうちは安くても引き受けているときがありました。でもだんだん心に不満が蓄積されていきました。

翻訳はとても複雑な作業で、英検1級持ってるから、帰国子女だからできるとか、そういう話でもないし、翻訳者としてデビューするまでも、デビューした後も、専門分野・日本語・外国語の勉強をずっと続けないといけません。

短納期案件に取り組むときは、夜遅くまで頑張ったり、自分の予定をキャンセルしたりして対応することもあります。

だから、その苦労に見合った単価じゃないと搾取されると感じるようになってだんだん心が荒れてきます。

それで、そういうネガティブな気持ちで心がいっぱいになると、頭も悪くなります。ネガティブな思考にエネルギーを費やすので、画期的なことを思いついたりやったりということが難しくなります。

心がネガティブな状態だと、仕事に限らず生活のあらゆる面の質が低下し、イライラすることで人間関係が悪くなります。

専門分野や翻訳の勉強をしようとかいう気も薄れます。「こんなに安いんだったら努力することもないだろう」と、思うようになります。

報酬が安いとこういう悪影響があるのです。

➁希望の単価で仕事して喜ばれた時
これはほんとに喜べるやつです。これからも良い仕事をしようとか、もっと知識を身につけようとも思えます。労働者全員が目指すべきはこの状態なんです。

専門分野や翻訳の勉強も、「心からうれしいと思っている状態」でやるか、「心にモヤモヤがある状態」でやるかでは、効率が全然違います。

私は以前、相場よりもかなり安い単価でしばらく仕事をしたことがありますが、苦痛だったので、他の翻訳会社に登録したり、単価アップしたりしてきました。

単価が安い分野からもっと単価が高く需要のある分野に移ったのも、正しい選択だったなと思っています。

まだ色々と課題はあるけど、それでも安すぎる単価で仕事をしていた時と比べれば生活の質も、心の状態も雲泥の差です。

お金は幸せをもたらす💰

やっぱりお金がもたらす幸福感、安心感というのはすごいです。

私は全然お金持ちではないけど、そんな私でも単価が少し上がっただけで心の状態がまったく変わりました。少しの変化でもこれだけ違いが生まれます。

お金が人生のすべてではないし、お金で解決できないこともありますけど、お金で解決できることが多くあるのも事実です。

フリーランスとして翻訳の仕事をしてきて、また、色々なフリーランスの人の意見も読んだりして、私はお金への見方がけっこう変わりました。

自分が思っていた以上に、お金には良いパワーがあるということに気が付きました。

お金に執着しすぎる人生は不幸だと思うけど、正しく稼いで正しく使うなら(言い換えるなら「誠実に仕事をしてそれに見合った報酬をもらって、良いことのためにそれを使う」)、お金は人を幸せにすると思います。

フリーランスは高い単価で働かないとだめ

翻訳以外の仕事をしているフリーランスの人の本やブログも参考にしていますが、共通して言われているのが「フリーランスは高い単価で働くべき」「安い仕事は引き受けるべきではない」ということです。

フリーランスは会社員と違って社会保険が全額自己負担になるので、安い単価で働いていると全然稼げません。フリーランスには経費もかかります。だから会社員の年収とフリーランスの年収を単純に比較することはできません。

あるフリーランスの方によれば、たとえば年収600万円の会社員と同じレベルの生活をするにはフリーランスは年収800万円ぐらいである必要があるとのこと。

つまり会社員の年収に200万円くらいプラスした額を稼がないと、会社員と同水準の生活はできないということです。

また、フリーランスは高めの単価を提示したほうがいいようです。これは私の経験からいっても絶対に正しい考えだと思います。

高めにしておけば、交渉して下げていくことができるけど、最初から安いのを提示してしまうと、その安い単価が業界の相場として固定されていってしまうからです。これは私のようなフリーランス翻訳者が単価交渉する上でも大事なことだと思いました。

私は駆け出しのころ「単価は交渉するもの」という考えが欠落しており、何の交渉もせずに、翻訳会社から提示された単価をただ受け入れてしまってしばらく辛い思いをするはめになったので、これから翻訳の仕事をしようという方は、最初に高めの単価を提示して交渉することをおすすめします。

未経験者も駆け出しも高い単価を提示したほうがいい

私は「未経験者だから、駆け出しだから安くて仕方ない」って考え方をしたことがありません。未経験者も駆け出しも、最初から高い単価で働いた方がいいと思うし、そうできる人は賢いです。駆け出しの頃の私のように「交渉」の二文字が頭の中にないと、安い単価でこき使われてしまうので注意です。

フリーランスは何でも自由に決められるので、単価も最終的には本人の考えで決まります。せっかく自由に決められるのだから、なにも安い単価を選択することはないと思います。

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