こんにちは(プロフィールはこちら)。
コピーライターが違うわけだから当たり前のことではあるけど、案件によって使われている専門用語の数も違うし、トランスクリエーションが必要なこともあったりして、難易度に明らかな差があります。今の案件はこれまでで一番難しいので毎回大変。
過去に対応していた案件のコピーでは、英語がすごくシンプルでわかりやすくて、一通りの解釈しかできないときがほとんどだったんですが、今担当しているものは複数の解釈ができることが多いです。
英文自体は短いです。でも短いからって日本語にするのが簡単なわけではないんです。短い英文の中に、デザインや素材の特徴などを無駄なく書いてあって、その要素すべてを落とさずに、日本語でも正確にすっきりとまとめるのは、意外と難しいです。
最初読んだときに「こういう意味じゃないかな?」と思ってもいろいろ調べていくうちに違う意味だった、なんていうこともあります。だから油断禁物。「きっとこうだ!」と思っても一旦保留にして調べるようにしています。
ネットでのリサーチだけでなく、専門的な本も読んで必ず裏を取るようにしています。私が気に入ってる本は下の記事にも書きました。

ネットの情報には嘘も混ざっているので、情報を見つけるたびに発信者をチェックして信用できる内容かどうか確認しないといけないけど、専門書は服飾の専門家が書いているので信頼できるから安心です。
今担当している案件は毎回難しいけど、だからこそ飽きません。パズルを解いているみたいな感覚ともいえます。服飾の知識が増えるところもうれしいです。
今やっている案件ではトランスクリエーションしないといけないことがたまにあるのですが、これが難しい…。翻訳は95%ぐらい完成していたとしても、トランスクリエーションのセグメントが残っていて、なかなか終わらないことも。
パソコンの前で「うう…」といくら考えても良いのがなかなか思いつかないので、翻訳が終わってトランスクリエーションの候補をいくつか書き出したら、他のことをしたりして、ひらめくのを待つようにしています(これがけっこう効果ある!!)。
翻訳のフィードバックはほとんどもらえませんが、ツール上で翻訳の最終版を自主的に確認して、自分だけの参考書を作っています。その作業を通して気が付いたことなのですが、人によって言葉の感覚とか好みがすごく違います。
たとえば、以前対応していたところでは「演出する」っていう日本語が非常によく使われていたんですけど、今対応しているところではあまり使わないみたいです。使うとよく消されてることに気が付いたので、極力使わないことにしました。
あと「仕立てた」が使えるところを「使用した」に変更することもあるみたいですが、この使い分けをどのようにしているか、いろんな商品のコピーを見てみましたがちょっとわかりません。
もしかしたら、コピーを声に出して読んでみて良い感じのほうを選んでいるのかも、と思いました。
それからもうひとつ気が付いた点は、たとえば次のような英文の場合。
We used this fabric to add a crisp finish.
これは前の案件だったら①「この素材を使用し、パリッとした風合いに仕上げました」のような訳が採用されるだろうけど、今の案件なら➁「パリッとした風合いに仕上げる素材を使用しました」のような訳になるだろうなって予想がつきます。
もう一つ例をあげると、
The sweater was made from a wool blend, selected for its softness.
だったら、
「ウール混紡使って柔らかいセーターを作った」という風に訳すのではなくて、「柔らかいウール混紡を使ってセーターを作った」という風に訳すのを好んでいるようです。
「○○な特徴がある素材を使用したから、商品自体も○○になる」という解釈で訳すのではなくて、文の前半部分が多少長くなったとしても「○○な特徴がある素材を使用した商品」という風に訳したいみたいです。
私ももしかしたらこっちが好きかも?原文に近いのはこちらのような気がします。
コピー自体は短くても、その中に日本人が引っかかりやすい要素がけっこうあって、私も危うく引っかかりそうになるので毎回緊張します。
ミスしてたら、お客さんが翻訳者に頼む意味ないのでしっかりしなくては😸

