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翻訳者と専門知識について、最近ふと考えてみたのでまとめてみました。
翻訳者には2通りあるように思う
翻訳者って大きく分けて、
① 専門的な仕事をしていた人が、英語力や日本語力を磨いて翻訳者になった
② 高い英語力と日本語力を持っている人が、専門知識も付けて翻訳者になった
の2通りなのかなと思いました(「英語力」のところは英語に限らず他の言語が入ることもありますけど)。
英語力、日本語力、専門知識の3つはとても大事だけど、専門知識の習得が先に来るか後に来るかが、人によって違うのかなと。
① のパターンとしては、医師や薬剤師、エンジニアなどをしていた人が翻訳者になるというケースをたまに聞きます。
専門知識は一朝一夕に付くものではなく、何か月、何年もかかるものだと思うので、英語が大嫌いとか、英語力ゼロとかでない限り、私は①の方法で翻訳者になる方が②より楽そう(違ったらすいません)だと思ってしまうのですが、私は②のパターンと言えると思います。
専門知識に自信がなくても翻訳者になれた
私は学生の頃から翻訳者になりたいなあと思っていましたが、そのために専門知識が大事だということはよく知っていました。
実際には「専門知識かー。どうやって付けるかなあ」と思いながら、いつの間にか翻訳者になっていたとも言えるような、翻訳者デビューだった気がします。
私にもポルトガル語という専門知識があるけど、言語そのものの知識ではなくて、医療とかITなど翻訳で需要のある分野の知識をどうやって付けようかなあと思っていました。
翻訳の技術と専門知識を同時に身につけるために、翻訳学校に行く人もたくさんいますが、私は翻訳学校にも行ったことがないんです。
行かなかった理由は、学生の頃に「授業料高いな~行かなくてもなんとかなるかな?」と思ってそのままになった、です(笑)。
だから私は、翻訳者になる前に専門的な仕事をしていたわけではなく、翻訳学校に行ったこともないのに翻訳者になった人、ってことになるなあと今思って、翻訳者になる道のりは本当に人によってさまざまなんだなと、感じています。
トライアルに合格できたから翻訳者になれた
専門的な仕事をしていたわけではないけど、トライアルにはけっこう合格できたというのと、トライアル合格後に運よく継続的に仕事をもらえたことで、実務を通じて専門知識をだんだんと蓄積できているのではないかと思います。
勉強を続ける必要あり
さっき言った①のタイプ(専門的な仕事をしていた人が、英語力や日本語力を磨いて翻訳者になった)で翻訳者になった人もそうなのかもしれないけど、翻訳者になったあとも日々の勉強がとても大事だなと思っています。ここが大変でもあり、面白いところでもあります。
私は不明点をクエリで出した場合は特に、その部分が最終的にどのように訳されているかをXTMを確認してメモを取っておくし、日頃から私が訳している分野に関するニュースを読んだりして、動向やその分野で使われている言葉やトーンなどなど、確認するように心がけています。
その分野の本も買って読みます。
私は翻訳者になったけど、専門的な仕事をしていたわけではないし、翻訳学校にも行ったことがないので、もしかして何か足りないところがあるのでは…?と思ったりもするので、分野に関する本だけでなく翻訳関連の本も買って読みます。
こうすることで自信が持てると思っているし、もし天狗になったり初心を忘れたりすると、それがまた仕事の出来に響くと思っているので、学ぶ姿勢は保ちたいです。
でもあんまり「勉強、勉強!」と肩に力を入れすぎると、辛くなって逆効果な気がするので、楽しむ気持ちを忘れたくないです。
まとめ
翻訳者になるための専門知識の付け方も人それぞれだと思います。翻訳者になる前に専門知識を付けた人もいれば、私のようにトライアルを突破して実務を通して専門知識を付けていくというタイプもいると思います。
どっちにしても、新しい技術が生まれたり、新しい治療薬ができたり等々…最新情報は日々変わっていくので、勉強は続けないといけないなと思っています。