こんにちは。私は翻訳者のアンです(プロフィールはこちら)。
私は翻訳学校に行ったことがないので、ほとんど独学で勉強してきました。その他、翻訳会社のフィードバックやトレーニングも活用してきました。
そんな感じでこれまで勉強してきましたが、独学にぴったりなテキストを見つけたので、そのテキストを活用してスキルを磨くようにしています。
こんな良いテキストがあるなら、もっと前から知りたかった!!と思ってます。
今回は私が好きなテキストのひとつ「英日翻訳トレーニングマニュアル1&2」をご紹介します。
このテキストが良い理由
このテキストは、翻訳するときのポイントごとに章になっていて、各章には複数の例題と演習問題が付いています。
例題には解説と訳例だけでなく、改訳も載っているのがすごく良いです。
解説がとてもわかりやすいです!
「英語ができれば翻訳ができる」と思ってそうな人を度々見かけますが、そういう人がこのテキストの例題を解いたら、翻訳が大変ってことがわかるだろうなと思いました。
自分の訳と改訳を見比べれば、プロの翻訳者がどれだけ努力しているかとか、英文の意味を理解できたとしてもそれを自然な日本語にするのは全然簡単じゃないことが分かるはずです。
「機械翻訳があるから翻訳者はいらない」と思っている人は、例題の原文を有名な機械翻訳に打ち込んでみて、訳例や改訳、特に改訳と比べれば、機械には豊かな日本語で翻訳できる力が全然ないことに気が付くと思います。
そして、すでに翻訳者として何年も働いている人でも、このテキストの例文を翻訳すれば、やっぱり翻訳は難しいことだと感じられるのではないかと思っています。
私には翻訳は一生難しそうです。でも翻訳すればしただけ力がつくと信じて取り組んでます。
私は近年トライアル合格率も上がって、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった時期と比べると翻訳依頼もだいぶ増えました。
たまに見かける天狗になってる翻訳者(ほんとにいたのでびっくりしました)みたいにならないように、初心を忘れずに勉強するように心がけています。
出版社はどこか、どこで買えるのか
出版社はバベル・プレスです。
このテキストは1989年に発売されたもので、バベル・プレスのウェブサイトを見ても他のサイトを見ても新品が見当たらないため、今ではもう絶版となっているように思われます。
だから、このテキストで勉強したい人は中古で買うしか方法がなさそうです。
アマゾンにもあるみたいです。以下にリンクを貼り付けておきます
私も中古で買いましたが、トレーニングマニュアル1&2のそれぞれに付属の訳例と解説の載った冊子がちゃんと含まれているかを確認するのが、買うときのポイントです。
良いテキストに出会えれば独学でも力がつく
「翻訳者になりたいなら翻訳学校に行くのが最良」というようなことを言ってる人を何人も見かけたことがあります。
良い学校を選べば、自分の翻訳を添削してもらう機会を持てるし、無駄ではないでしょう(ただし翻訳学校に行ったから仕事がもらえるようになるわけでは全くない)。
でも、様々な事情で翻訳学校に行けない人もいるし、翻訳学校だってビジネスですから、そりゃお客さんに来てほしいに決まってるから、関係者だったら「翻訳者になりたい人は翻訳学校に行こう」と言うと思います。
私は翻訳学校には行ったことないんですが、そんな私でもトライアルに合格できて、仕事ももらえるようになりました。
このテキスト含め、翻訳を学ぶための本を自分で探してきてたくさん読むようになったら、この前も新たにトライアルに合格できました。
トライアル合格率が明らかに上がってきたように思うし、日々の翻訳の精度も向上してるように思います。
だから、独学であったとしても、良いテキストを使って集中して勉強すれば、かなり翻訳スキルがアップするのは間違いなさそうです。
まとめ
翻訳に関する本を集中的に読み始めた私が、バベル・プレスの「英日翻訳トレーニングマニュアル1&2」をご紹介しました。
他にもいろんな本を読んでるので、このブログにもアップしていきたいと思います。