海外の翻訳会社からTIN(納税者番号)を聞かれたらマイナンバーを伝えるべきなのか。

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UnsplashSusan Holt Simpsonが撮影した写真

こんにちは。私は翻訳者のアンです(プロフィールはこちら)。

インボイス制度が導入されそうになっていることや、円安の影響で、海外の翻訳会社との取引をメインにしたいと考えている私です。

海外の翻訳会社へ登録する際、TIN(Tax Identification Number=納税者番号)を求められることがあります。

でも何を伝えればいいのか分からなかったり、仮にマイナンバーを伝える必要があるとして、本当に伝えて大丈夫なのか心配だったり…。

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海外の翻訳会社からTINやマイナンバーを求められた

海外の翻訳会社に登録するとき、TINやマイナンバーを求められたことがあります。提出しないと登録が完了しなかったかどうかは、翻訳会社によって異なりました。

翻訳会社Aの場合●:登録時にTINの提出を求められました。提出しないでおいたら、後ほど連絡があって「TIN番号なしでは請求書を発行できないので登録を完了できない」と言われてしまいました。

マイナンバーの提出が心配な理由を説明しても「登録にはTINが必須で、日本の個人の場合はマイナンバー以外にはない」とのことでした。

TINの管理も安全に行っているという説明をしてもらったことなどを考えて、パスワードをかけてからマイナンバーを伝えることにしました。
(通知カードなどのコピーは求められません。番号のみです)

翻訳会社Bの場合●:私が日本在住であると伝えると、登録時にフォームの記入を求められて、そこにTIN番号を書かないといけませんでした。

翻訳会社の説明によるとこのフォームは、税金を二重に差し引かずに済むように必要で税務署からの確認がきたときのみ税務署に見せる必要があるとのことでした。

現地の税務署のホームページを見ると確かにそのフォームはありました。だから翻訳会社の対応自体は間違ってないみたいです。

TINのところにマイナンバーを記入して、パスワードをかけて送ったのですが、よく考えたら相手から「マイナンバーを記入してください」と明言されたわけでもないので、マイナンバーを書かなくても良かったかな…とちょっと後悔してます。

ただ、TINのところがわざわざハイライトされていて記入必須なのかと思ってたので書いてしまったんですよね…。

このフォームには有効期限があって、すでに切れているのですがまだ更新してないです。マイナンバーを書くのが嫌だなあと思っているのですが、日本にTINはないことを記載して他の欄だけ埋めようかなとも検討中です。

ちなみに、不安になったのでこの翻訳会社にも管理のことやフォームの保存期間などを確認しておきました(めんどくさい人と思われた可能性もありますが大事なことなので)。ちゃんと返事は返ってきました。

回答では、罰則がとても厳しいとされるGDPR(EU一般データ保護規則)に沿って対応しているとのことだったのでまあ安心感はあります。日本よりも欧州のほうが個人情報保護は進んでいるのかもしれません。

●翻訳会社Cの場合●:こちらの翻訳会社にも日本人の場合はマイナンバーを教えてほしいと言われました。

「またか、嫌だなあ」と思ってしばらく考えているうちに、なぜか登録が完了していました。催促されたりもしなかったのでマイナンバーは必須ではなかったみたいです。

結局、TINってマイナンバーなのか?

TINは単なるTax Identification Numberです。

マイナンバーは社会保障とも関係しているし、今後色々な情報と紐づけられる可能性もある怖いものなので、マイナンバーはTINではないと思います。

でも会社によってはTINにマイナンバーを求めてきたりしますね。「日本にはTINはありません」と説明するのが一番いいように思います。

海外の翻訳会社にTINを聞かれたらマイナンバーを伝えるべきか

TINを聞かれたら、まずは「日本にはTINはない」と伝えてそれで手続きに問題がなければ、それが一番良いと思います。

「TINがないとどうしても登録完了できない」とか言われたら、なぜ必要なのか、他の番号(例えば運転免許とか)ではだめか確認したりすることが必要だと思います。

マイナンバーでないとだめと言われたら管理について確認したりとか、ちょっとしつこめに確認しといたほうが安心だと思います。

マイナンバーを提出するなら、それがとても大事な情報であることも担当者に伝えておいたほうがいいです。

あと、聞かれるのは番号だけで、原本のコピーとか求められたことはないので、安易にコピーを送るのはやめたほうがいいと思います。

マイナンバーのコピーだけでなく、その他身分証明書のコピーとかも海外の翻訳会社から求められたことはありません。

追記:私自身は、海外の翻訳会社からマイナンバー含め身分証明書のコピー(画像など)を求められた事はないのですが、翻訳会社によっては求めてくることがあるみたいです。

その場合でも、セキュリティ面や、マイナンバーの提出が本当に必要なのかとか、黒塗りできないかとか、慎重に確認してから提出したほうがよさそうですね。

まとめ

海外の翻訳会社との取引を増やしたいですが、登録の際に書類が必要だったり、TIN番号のことがあったりと、けっこうめんどくさい点や不安な点があります。

個人情報はどれも大事な情報なので、マイナンバーに限らず簡単に他人に教えることはできないですが、特にマイナンバーは今後もいろんな情報と紐づけされる可能性もあって特に抵抗があります。

マイナンバーカードが普及していないことから考えても、マイナンバーに抵抗がある人は多いのではないかと思います。

でも、海外の翻訳会社と取引を開始するうえで、マイナンバーを伝えないと話が先に進まなさそうな状況になることもあり得ます。

税務上の問題でどうしても必要と言われたときには、信頼できる翻訳会社かよく判断したうえで情報を提供したほうが良いでしょう。

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