【初心者向け】在宅フリーランス翻訳者の翻訳トライアル合格体験記。

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翻訳
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こんにちは。私は翻訳者のアンと言います。(プロフィールはこちら

私は数か月前に久々に翻訳トライアルを受けて、無事合格することができました。この記事にその体験をまとめておこうと思いました。

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新たにトライアルを受けようと思った理由

すでにいくつかの翻訳会社から定期的に仕事を受注しているのですが、「そろそろ単価アップしたい」と思うようになり「じゃあ、単価の高い翻訳会社のトライアルを受けてみようかな」と思ったのがきっかけです。

単価アップをしたいときは、①すでに取引のある翻訳会社に単価アップの交渉をする、➁単価の高い翻訳会社に登録する、③直接取引をする、という3つの方法があると思っています。


①はすでに成功したので、今回は➁に挑戦してみようかなと思ったのです。

トライアルの分野

今回受けたトライアルの分野は、IT関連のマーケティングの英日翻訳でした。もともとファッション関係のマーケティング翻訳をやっているので、マーケティングなら少し自信があります。

分量は?

トライアルの分量は、約600ワードぐらいでした。
トライアルなので翻訳料金は発生しないとのこと。普通は無償ですね。

難易度はどうだったか

トライアルが送られてくるまでは、「すごく難しいんじゃないか?」と少しドキドキしてましたが、
手も足も出ないという感じではありませんでした。

でも訳出の難しい箇所は多数ありました。ああ、きっとここの訳をうまくできるかどうかで合否を判断しているに違いない…という部分が自分でも分かりましたね。

原文の意味に限りなく近い状態で、かつ、マーケティングにふさわしい自然で魅力的な日本語、つまり商品を買ってみたくなるような日本語にする、というのは本当に大変な作業です。

専門的な用語もところどころに使用されていたので、「日本語では一般的にどう呼ばれているのか」ということを一つ一つネットで調査して、訳語を選んでいきました。

トライアルの納期と実際に提出した日

トライアルの納期は2週間でした。トライアルの納期が2週間ていうのは、一番多いパターンな気がします。忙しい場合などは、連絡すれば納期を延長してくれるところもあります。

私がトライアルを提出したのは、締切日です。トライアルの締め切りまで2週間あるなら、2週間を思い切り使って自分の中で最高の訳にして提出したかったからです。

早く提出すれば評価が上がるとか合格しやすいとかいうことはまったくないと思います。実際、私は締切日まで粘って合格しましたので。

良い訳って当日思いつかなくても、翌日とか数日後に思いついたりすることがかなりあります。いったん訳しても、もっと良い表現があとで思いついたり、誤訳に気が付いたりすることもあります。

だからできるだけ時間をかけるのが正しいと思ってます。

あと、怖いのが「タイポ(誤植)」。注意すれば防げるタイポで減点されるなんてとてももったいない。翻訳会社によってはタイポがあるだけで不合格になってしまうとも聞いています。

そこで、タイポを防ぐ方法として私がやっていることですが、

①wordの文字を拡大して訳す。

➁出来上がった訳文を音読する。

➂出来上がった訳文を印刷したうえで読む&音読する。

↑こんな感じです。けっこう効果ありますよ。

申し送り事項は書いたか

トライアルによっては、「トライアルについて申し送り事項がある場合はコメントするように」という指示があることがあります。

今回私が受けたトライアルでは申し送り事項用のコメント欄があったので、原文の中でどう考えても複数の訳出が可能で、ひとつの訳に定まらない部分についてコメントをしておきました。

合否連絡までの時間

合否発表は1週間程度ということだったのですが、実際には1か月を少し過ぎていました。
トライアルの合否発表が1か月以上かかるというのは、私がこれまで受けたトライアルの中でも長いほうです。

予想よりも連絡までの期間が長かったので、「ああ、もしかして不合格で、連絡後回しになってる…?」と残念な気分にもなってました。

だから1か月を少し過ぎたところで「トライアル合格」の文字を見たときは本当に嬉しかったです。

トライアル合格後の単価交渉

希望単価よりも低い単価の翻訳会社のトライアルを受けて時間を無駄にしないように、トライアル受験前に単価について確認をしたほうが良いのですが、今回は私は聞いていませんでした。

なぜかというと、なんかそこの単価はまともな気がしたからです。

でも、これは私の予想が運よく当たったというだけの話で、基本的にはトライアル受験前に単価について確認しておいたほうが良いです。

だって、一生懸命何日もかけてトライアルに取り組んだのに、英日1ワード5円とか言われたらやってられないですからね。

翻訳会社から提示された単価もまあ良かったのですが、すでに取引をしている別の翻訳会社の単価と同じだったので、提示された単価でOKしてしまうと、私の当初の目標であった「今より高い単価の翻訳会社と取引する」という目標を達成できません。

単価交渉アップってけっこう勇気いるので悩みましたが…

①トライアルの出来にわりと自信があったこと
➁合格通知メールに希望の単価があれば連絡してほしい、と記載してあったこと
➂希望の単価を連絡しても、「この単価でないと仕事を受注できないわけではない」という趣旨のコントを添えておけば、単価交渉がうまくいかずに仕事が来ないというシナリオを避けられると思ったこと

以上①~③の理由により、提示された単価の約1割アップ希望ということで連絡してみました。すると、あっさりOKしてもらえたので、勇気を出して自分の希望を言ってみて良かったです。

初仕事はいつきたか

トライアルに合格し、翻訳会社への登録手続きが終わってから初仕事がくるまでの時間はだいたい1週間~10日ほどでした。

晴れてトライアルに合格して登録しても、まったく依頼がない翻訳会社も多いので…
新しく登録した翻訳会社からはすぐに仕事がきてとても嬉しかったです。

今後も継続して依頼してもらえるように、翻訳の腕を上げたいと思います。

まとめ

トライアル合格体験記を書いてみました。

①じっくり時間をかけて仕上げること、
➁トライアル受験前に単価がどれくらいか聞いてみること、トライアル合格時に提示された単価を上げてほしい場合には、思い切って伝えてみること、が大事だと思っています。

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