フリーランス翻訳者にとってのホワイト企業とブラック企業の特徴がだんだんわかってきた。

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翻訳
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こんにちは。私は翻訳者のアンと言います。(プロフィールはこちら

いろんな翻訳会社との関わりを持ってきて、フリーランス翻訳者にとってのホワイト企業とブラック企業について、私なりにわかってきたのでまとめておこうと思います。

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ブラック企業の特徴

まずはブラック企業から。ブラック企業とは絶対に関わりたくないですね。私は数社ブラック企業と思われるところに遭遇しましたが、そのおかしさに気が付いたらすぐに縁を切りました。

翻訳料の支払いをしない、または翻訳料の支払いが遅い

これは最悪。

翻訳者の支払いは納品後1か月・2か月後となるので「遅れることなくちゃんと支払われるだろうか?」という不安は、フリーランスになりたての頃には少しありました。

でも、そういったモラルのない翻訳会社は稀だろうと楽観的に考えていたのです。しかし、意外にもそんな翻訳会社は存在しました。

最終的には翻訳料金を支払ってもらえました。

でも、支払い期限から何か月も経ってからだったし、支払ってもらうまでの間に何度も連絡をしましたが一切返事が来なかったので、非常に不安でした。

この体験については以下の記事に詳しく書いてあります。

【体験談】翻訳料金を何か月も未払いであった翻訳会社について。未払いを回避するためにすべきこと!
こんにちは。私は翻訳者のアンです。(プロフィールはこちら) この記事では、過去に一度だけ体験した「請求書を何度送っても無視、電話もメールも無視で、3か月ぐらい経過後にようやく翻訳料金を支払ってきた翻訳会社」についてまとめました。 フリーラン...

単価が安すぎる

4円とか5円とか、それ以下の単価を提示してくる翻訳会社がありますが、この単価ではたとえ毎日8時間ぐらいみっちり働いたとしても、収入がとても少ないです。

仮に英日翻訳の単価を5円として、プロの翻訳者が1日に対応できるワード数2000ワードでいくらの報酬になるか計算すると、1日で1万円。1か月20日毎日2000ワード対応したとしても20万円にしかなりません。

20日間毎日2000ワード対応して20万円しかもらえないのは、やってみたらわかると思うけど、すごく少ないって感じると思います。

ゲッソリしてしまうほど頑張って翻訳して納品して、その後もらえるのが20万円だと絶対に「割に合わない」って感じると思う。

月20万円だと、すごく質素な1人暮らしはできたとしても、家族を持つとか、海外旅行に行くとか、何か豊かな生活を送るというのは難しいのではないかと思います。

こういう風に翻訳者をすごく安く使おうとする翻訳会社もブラック企業だと考えています。

まともな翻訳会社なら2桁の単価で発注してくれるはず。

1桁の単価を提示してくるところも多いけど、私は基本的に2桁じゃないと登録しないようにしています。2桁といっても色々あるから、自分が納得できる金額で。

私が登録している海外の翻訳会社は日本よりも単価が高く、どこも2桁なので、海外の翻訳会社の仕事を最優先するようにしています。

単価が内税なのに、消費税の増税に伴う単価アップがない

これも最悪なパターンのひとつ。でも、私は経験あります。

単価に消費税が含まれている内税の場合には、消費税がアップしたときにその分単価もアップしないと、買い叩かれていることになります。

優良企業であれば、消費税増税となった場合に、登録翻訳者に対して単価アップの連絡を企業からしてきます。その連絡が来ず、消費税増税前と同じ単価で働かせるところは、間違いなくブラック。

トライアルの結果報告が異常に早い。派遣に登録させようとする

これも怪しいのではないかと思ってます。私は一度だけ経験があります。通常、トライアルの結果報告は一番早くても1週間程度はかかり、長いときは3週間とか1か月、それ以上かかることもあります。

トライアル送付後の翌日、24時間もたっていないうちに不合格通知を送ってきて、しかも頼んでもないのに派遣登録の案内までしてくる翻訳会社がありました。

私はいつも通り丁寧にトライアルの翻訳をしたので、まともな翻訳会社ならもっと時間をかけてみてくれるはずです。

私はトライアルに何度も受かった経験があるので、一発でだめと判断される訳文は送っていません。異常に早い不合格通知と、頼んでもいない派遣登録の案内が来て、すぐに怪しいと思いました。

メールでの通知だけでなく、電話までかかってきました。しかも2回以上しつこくかかってきましたが、私は一度も電話を取りませんでした。

この翻訳会社は、もともと私をフリーランス翻訳会社として登録する気はなく、派遣社員として私を登録しようとしたのだと思います。私は派遣社員として働くのは嫌なので無視しました。

翻訳者を目指す人は、トライアルに多くの時間を労力を費やしています。トライアルで募集をかけるのであれば、翻訳会社も誠実に評価すべきでしょう。

もともとフリーランス翻訳者を登録する気がないのであれば、募集すべきでないです。

こういう不誠実な翻訳会社は本当に迷惑ですね。翻訳者を尊重できない翻訳会社は、お客さんへのサービスもたいしたことないのでは。

ホワイト企業の特徴

 ご縁を大切にしたいホワイト企業は、こんな感じです。

期日までに支払いする

当たり前だけど一番大事!「期日までに翻訳料を支払ってくれる」ということだけでも、翻訳者を大切にしようというのが伝わってくる。

支払い期限を守るって基本中の基本だけど、守ってくれないところもあったので。

「期日までにスムーズに支払いをしてくれる」かどうかを、新しく登録した翻訳会社では小さな案件を受けることでまず確認するのも良いかもしれないです。

私は支払いがスムーズじゃない(支払いに関する問い合わせの返事が遅いなども含む)場合は、距離を取るor登録解除することにしています。

単価がまとも

ものすごく大事なことですね~。

分野によっても「まともな単価」は違うので、その分野で翻訳経験がとても長い人の意見なども参考に、「その単価でフルタイムで働いたとして、普通に豊かな生活ができるか(家族を持つとか、海外旅行に行くとか)」を基準に考えるようにしています。

手数料を会社が負担してくれる

海外の翻訳会社と取引をしていると、たいてい振込手数料や受取手数料が発生する方法でしか支払いを受けられないのですが、一切の手数料がかからないような方法で支払ってくれる素晴らしい海外の翻訳会社様もあります✨このような良い翻訳会社とのご縁に恵まれて本当に感謝です。

単価が外税になっている

消費税増税の際に単価を上げるのであれば、内税になっているからといってその翻訳会社が悪いということでないですが、私はやっぱり外税の単価を採用している翻訳会社のほうがホワイトだと思います。

私は以前、単価が内税でも受注していましたけど、今は外税の単価の翻訳会社としか取引をしていません。

単価を外税にしておくと、「消費税が上がったけど、それに合わせて単価も上げてくれるのか?」という心配を翻訳者がしなくてすむし、翻訳会社も一人一人の単価を計算して連絡する手間が省けると思うので、最初から外税にしている翻訳会社は賢いと思うからです。

トレーニングを提供する

翻訳の精度をあげるためのトレーニングや、Tradosなどの翻訳支援ツールの使用方法に関するトレーニングを無料で提供している翻訳会社もあります。

私もTradosなどの使い方のトレーニングに参加したことがあり、とてもためになりました。登録翻訳者のスキルアップのために投資してくれるところは太っ腹ですごいなと思います。

メールの返事がはやい

疑問点や確認事項、支払いに関してのメール返信が早く、心配しないですむ翻訳会社との仕事は快適です。

できれば当日中(重要な内容であれば当然当日中)、遅くても3日以内には返信がこないと、もしかして潰れたか、近々潰れるのではないかと不安になります。

まとめ

今回は私のこれまでの経験をもとに、ホワイト企業とブラック企業について書いてみました。

ホワイト企業との良縁がたくさんほしいですね。

たくさんでなくてもいいから、末永く続く縁がほしいものです✨ホワイト企業から受ける案件は、やる気満々で対応しています。ブラック企業とは関わらないようにしたいです。

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