翻訳者になるにはどの大学に行くと良いのか?大学はそんなに関係ないかもしれない。

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Photo by Eunice Choi on Unsplash

こんにちは。私は翻訳者のアンです(プロフィールはこちら) 。

今回は、翻訳者を目指している人に向けてどんな大学に行くのが良いのかについて私の意見をまとめてみました。

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東京外国語大学に行く

私が東京外国語大学出身なので、まずはこの大学をおすすめします!私は高校生の時から翻訳者になりたいと思うようになりましたが、どの分野の翻訳者になりたいとかは決めていませんでした。

また、英語以外の外国語も身につけたいという気持ちが強くありました。「英語はそのうちに誰でも理解できる外国語になるだろうから、もうひとつ外国語ができると自分の強みになるのではないか」と思ったからです。

だから、過去の私のように翻訳したい分野が決まっていない人や、英語以外の外国語も学んでみたいとか、外国語が話されている地域の歴史・文化・政治を勉強したいとかであれば東京外大での勉強はとても楽しめるのではないかと思います。

東京外大では英語だけでなく、スペイン語やフランス語や中国語といったメジャーな言語からほとんどの日本人にとって馴染みのない外国語まで多くの外国語を専門的に学ぶ機会があります。私はポルトガル語を専攻しました。

当時は英語専攻も良いかな?と思ったのですが、やっぱりポルトガル語にして良かったです。

ポルトガル語、特にポルトガルのポルトガル語を理解できる日本人があまりいないし、勉強したくてもなかなかできない言語なので自分の強みになっています。

ポルトガル語を勉強したおかげで実際にポルトガルから翻訳の仕事を受けたことがありますし、もし日本から脱出してポルトガルで仕事して生活したいとなったときに実現しやすいと思っています。

自分自身の大学生活を振り返ってみても、東京外大は外国語を専門的に勉強したい人にとってとても良い環境であると言えます。

なぜなら、外国語の勉強に関してはかなりスパルタであるからです。多くの授業でテキストの訳出を求められるので、それが翻訳の勉強にもなったと思っています。

東京外国語大学では入学前の噂通り専攻語の勉強が厳しく、毎年必ず何人か留年する人が出ていました。

大学生になると遊べると思っている人がいるかもしれませんが、東京外大についてはそれは通用しないと言っていいと思います。

私自身も、毎日のポルトガル語の授業の予習復習に加えてテスト勉強などに多くの時間を費やさないといけませんでした。あまり遊んだ記憶がありません。受験勉強のように勉強していたような…。

でも、そのおかげで今ではポルトガル語の翻訳もできるレベルにまでポルトガル語が上達しました。だから、外国語を身に付けたい人にとっては東京外大の厳しい環境は良い環境だと私は思っていますよ!

私は、翻訳学校に行かなかったのですが、大学在学中にトライアルに受かることができました。これも、大学での勉強が役に立ったからだと思っています。

その他の外国語大学や外国語学部で学ぶ

東京外国語大学以外にも、大阪大学外国語学部などなど、外国語を専門に勉強できる大学はあるので、そういったところに行った人の話も聞いてみるのも良いと思います。

翻訳したい分野の学部に進む

すでに翻訳したい分野が決まっているのであればその分野の学部に進んで、専門知識を身に付けるというのも良いでしょう。

この場合でも、英語(あるいはその他外国語)のスキルは必須となるので英語(もしくは訳したい他の外国語)の勉強は続けないといけません。

工学関係に興味があってその分野の翻訳がしたいのであれば工学部に進む、生物関係の翻訳をしたいのであれば理学部、などといったように自分が翻訳したい分野の学部に進むのです。

私の知っている翻訳者の中には、大学は理系の学部に進みしばらくはエンジニアとして働いていてそのあとコンピューター関係の翻訳者になった人がいます。

ちなみに、大学は文系で、翻訳の分野は理系という人もいるようですが、私は理系の内容については翻訳したことがありませんし、翻訳のための調査に膨大な時間がかかりそうなので理系の内容の案件を積極的に受注しようとか、理系の内容を翻訳できる翻訳者になるために新たに勉強しようとか、そういう気は今のところありません。

私はすでにマーケティング翻訳や文系の学術翻訳を中心に受注しているので、これからもその分野を極めたいなあと思っているところです。

そのため、文系の学部を卒業してから理系の翻訳者になるための方法について、私の体験に基づいてアドバイスできることはないので、興味のある人は他の翻訳者から情報を収集されると良いと思います!

外国語学部やその他文系の学部出身で、理系の翻訳されている人は実際にいるようなので(翻訳学校でも理系の翻訳コースはあるようですよ)。

まとめ

今回は翻訳者になるためにどんな大学にいくべきかについて、私の意見を書いてみました。

翻訳者になりたい人には「絶対ここの大学!ここの学部!」といったようなものはないので、自分の興味のある大学や学部に進むのが一番良いと思います。

翻訳者になるための道はたくさんありますし、もし大学に行かなかったとしてもなれると思います。

ただ翻訳者を採用するときの条件として学士号を取得しているということを定めている翻訳会社も中にはあるので、分野によってはハードルが上がるかもしれません。

翻訳者を目指している人で、大学に行ける状況にあるのなら行くことをおすすめしたいです。

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