翻訳者になるために資格は必要でないことが多いが、経験を求められることは多い気がする。

※当サイトでは広告が含まれています

翻訳
Photo by Bram Naus on Unsplash

こんにちは。私は翻訳者のアンです(プロフィールはこちら) 。

今回は「翻訳者には資格が必要か?」という点について私の経験をもとに書いてみようと思います。

スポンサーリンク

資格は必要でないことがけっこう多い

私はこれまで、色んな翻訳会社のトライアルを受けてきましたが、トライアル合格以外に何かの資格を保持していることが条件となっていることはありませんでした。

私が受けてきたトライアルの分野で、応募の際に資格が必要でなかったのは以下の分野です。

  • マーケティング
  • 医学(私が受けたところは資格は必要ありませんでしたが、医薬系は資格や経験が求められるところもけっこう多いように思います)
  • IT

英語の資格すら必要でないところも多いです。例えば、「英検1級取得者のみ」といったような条件は見たことがありません。

以前、見た記憶があるのは…薬剤関係の翻訳者の募集案件で「薬剤師免許」の保有が条件となっていたものです。

学歴が求められるところはたまにある

論文翻訳の求人で、学士以上の学位が必要というところがありました。

経験を求められることはある

資格が必要となることは少ないものの、トライアル受験の条件として「○○分野の翻訳経験が3年以上あること」などといった条件が付けられていることはけっこうあります。

メディア関連の翻訳で「メディアで働いていた経験〇年以上」を求める求人とか、特許翻訳を〇年以上やっていた人のみ応募可能とかいう求人も見たことがあります。

こういったことを考えても、翻訳者にとっては資格よりも経験や訳文の質が重要だということが分かります。

資格を持っていなくても、経験や知識が豊富で質の高い訳文を作れるのであれば、その人はどの翻訳会社もほしがるような良い翻訳者だと思います。

CATツールが使用できることが条件となっていることもある

CATツール(computer-assisted translation)とは翻訳支援ツールのことで、例えばTradosmemoQなどがそれです。

これらの翻訳ツールを持っていて使えることが条件となっていることもけっこうあります。

翻訳支援ツールの利用が必須の翻訳案件も多いので、翻訳支援ツールの利用に慣れた翻訳者のほうが仕事が回ってくる可能性が高まると思います。

資格があるとアピールにはなると思う

翻訳会社のトライアルを受験するにあたって資格が必要となることはそんなに多くないように思いますが、トライアル受験前に履歴書や職務経歴書の送付を求められることもあります。

翻訳会社によっては履歴書や職務経歴書でまず一次選考をして、通過した人にだけトライアルを送付するところもあるようですので、何か資格があると履歴書でアピールできる点にはなると思います。

まとめ

まとめると、翻訳者になるために必要な資格は特にない場合が多いですが経験やスキルは重視される傾向にあるということです。

翻訳者にとって大事なのは、何かの資格をとって満足してしまうことではなく、翻訳分野の最新情報について常に勉強したり、翻訳技術を高めるために努力したりすることだと思います。

タイトルとURLをコピーしました