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今回は「翻訳者になるためには資格や経験が必要か?」という点について私の経験をもとに書いてみようと思います。タイトルにも括弧書きで示したとおり、「翻訳者になるためには」=「翻訳のトライアルを受けるためには」という視点で書いています。
資格は必要でないことが多い
これまでいろんな翻訳会社のトライアルを受けてきましたが、トライアルを受ける前に何かの資格を保持していることが条件となっていることはありませんでした。
いままで受けてきたトライアルの分野で、応募の際に資格が必要でなかったのは以下の分野です。
- マーケティング
- 医学(私が受けたところは資格は必要ありませんでしたが、医薬系は資格や経験が求められるところもけっこう多いように思います)
- IT
英語の資格も必要でないところは多いです。たとえば、「英検1級取得者のみ」といったような条件は見たことがありません。
以前、見た記憶があるのは…薬剤関係の翻訳者の募集案件で「薬剤師免許」の保有が条件となっていたものです。
学歴が求められるところはたまにある
論文翻訳の求人で、学士以上の学位が必要というところがありました。
経験は求められる?
トライアル受験の条件として「○○分野の翻訳経験が3年以上あること」などといった条件が付けられていることはけっこうあります。
メディア関連の翻訳で「メディアで働いていた経験〇年以上」を求める求人とか、「特許翻訳を〇年以上やっていた人のみ応募可能」といった求人も見たことがあります。
こういったことから、翻訳者にとっては資格よりも経験が重要だということがわかります。
資格を持っていなくても、経験や知識が豊富で質の高い訳文を作れるのであれば、その人は翻訳会社がほしがる人材だと思います。
翻訳経験が求められない「未経験可」のものもあり、私は学生時代にいくつか受けて合格できたので、仕事として翻訳をしたことがない人でも受けられるトライアルもあります。
CATツールが使用できることが条件となっていることもある
CATツール(computer-assisted translation)とは翻訳支援ツールのことで、たとえばTradosやmemoQなどいろいろなものがあります。
これらの翻訳ツールを使えることが条件となっていることもあります。
翻訳支援ツールが必須の翻訳案件もあるので、翻訳支援ツールの利用に慣れた翻訳者のほうが仕事がもらえる可能性は高まると思います。
翻訳支援ツールにはいろいろありますが、1つの翻訳支援ツールになれるとほかのものにもスムーズに慣れるし、翻訳会社から翻訳支援ツールの使い方をまとめた資料がもらえたりすることもあります。
結論:一番大事なのは「翻訳できるのか」という点
これまでいろんな翻訳トライアルを受けたり、いろんな仕事を受注していくなかでわかったことが、翻訳の仕事では資格や学歴などよりも「ほんとうに翻訳できるのか」という点が最重要視されているというところです。
もしも資格や学歴などが重視されるのであれば翻訳トライアルなどする必要がないし、英検1級を持っていたとしても高校の英文和訳みたいな日本語しか書けないようだと翻訳の仕事はまかせてもらえないと思います。
難関大学に合格するための努力、英検1級に合格するための努力はとても大きなものだし、その努力によって外国語のスキルは身についているといって間違いないけど、翻訳できるかどうかは別の問題のように感じます。

