こんにちは。私は翻訳者のアンと言います。(プロフィールはこちら)
私はすでにポルトガル語の学習方法に関する下記のような記事を書いていますが、この記事ではまた別の視点から取り組めるポルトガル語学習について書いてみたいと思います。
すでに英語の知識がいくらかある人は、この方法でポルトガル語を勉強すると分かりやすいかもしれません。
英語の文とポルトガルの文を読み比べる
ポルトガル語の文法は英語よりも複雑で、直説法、接続法、接続法未来、接続法半過去、接続法大過去、再帰代名詞などなど多くの規則があります。
これらの規則について日本語で説明された本を読みながら理解しようとするのも良いのですが、「このポルトガル語の文は、英語で書くとどうなるのだろう?」という視点を持ち、全く同じことが書かれた英語の文とポルトガル語の文を見比べることによって、ポルトガル語の文法が分かりやすくなったりします。
この方法を実践するには、例えば英語で書かれた原著とポルトガル語版の2つを用意しポルトガル語版を読み進めていくうちに「あれ?ここはなぜこんな文法構造になってるのだろう」と思ったら英語で書かれた原著で同じ箇所を探すという手がまずあります。オリジナルの英文とその英文から翻訳されたポルトガル語を見比べると、「なるほど」と思えるところがあります。
ポルトガル語の意味を英語で書く
ポルトガル語でcomerは「食べる」、comidaは「食べ物」、bebidaは「飲み物」ですが、ポルトガル語の各単語の意味を日本語で書いて覚える代わりに(例えば単語カードの裏に日本語で意味を書く代わりに)、英語で意味を書いたほうが覚えやすいと感じる人もいるかもしれません。
私の場合はそうです。特に、あまり難しくない内容の単語の場合だと英語でその意味を説明されたほうが頭に入ってきやすいのです。
英語で説明されたポルトガル語のテキストを読む
ポルトガル語の文法は英語よりも複雑ですが、日本語の文法よりは英語の文法に近いです。単語も似ているものもたくさんあります(例えば「花」はポルトガル語でflor、「社会」はポルトガル語でsociedade、などなど)。
そのため、英語が得意な人は英語でポルトガル語の文法を説明されたほうが分かりやすいと感じるかもしれません。
私自身は、東京外大で日本語とポルトガル語でポルトガル語の授業を受け、ポルトガル留学中はポルトガル語でポルトガル語の授業を受けており、英語でポルトガル語の授業を受けたことは無いので実体験を伝えることはできないのですが。ただ、ポルトガル語と言語的に共通点が多い言語でポルトガル語の説明をされたほうが、スムーズに理解できそうだと予想してます。
とはいうものの、私は英語で書かれたポルトガル語のテキストを実際には見たことがありません。今アマゾンで少し検索してみましたが、たくさんあるようなので興味のある人はアマゾンで調べてみてください(learn portugueseというキーワードで検索したらたくさん出てきました)