こんにちは。私は翻訳者のアンと言います。(プロフィールはこちら)
この記事では私が英検1級を取得して感じた変化についてまとめてみました。
英検については色々な意見がありますが、個人的には英検1級を目指し、取得して良かったと思っています。
英検1級はすごいかどうか、よくわかりませんが、英検1級を取得するために勉強したことで、できることがとても増えたのは間違いないです。
ただ英検1級を取ったら英語をマスターしたことになるかと言えばまったくそんなことはないというのもまた事実です。これは私の仕事が翻訳なので、自信をもって言えます。英語は永遠に難しいです。
英字新聞が読みやすくなる
英検1級合格を目指すために活用していたのが英字新聞。確か、私はJapan Timesをメインに読み、たまにEconomistなど他の新聞も読んでいました。
最初はとても難しく、読むスピードも遅く、分からない単語も多かったのですが、毎日読むことで鍛えられ、英検1級に合格できるようになった頃には、かなり読むのが楽になりました。
リスニング力の向上
私はリスニングが苦手だったので、リスニング力の強化が一番の課題でした。
リスニングは、過去問のCDを活用したり、BBCなどのニュースを聞いたりして、複雑な内容を聞き取る練習をしました。
最初はなかなか聞き取れなかったと思います。それが継続的に聞いているうちに、だんだんと聞き取れるようになり、ある時点に到達すると、以前と比べて飛躍的に聞き取れるようになりました。
海外勤務などで英語力がとても役立った
英検1級を取得しておいてよかったと思ったのは、海外勤務をしたときです。
私はしばらく某国で勤務していたのですが、出発前は色々と緊張していました。現地では英語でコミュニケーションを取ることになるけど、ちゃんとできるだろうか…?などなど。
それが、英検1級を取得しておいたから(だと私は思ってるのです)、現地の人が言っていることで聞き取れないことはほとんどありませんでした。
私が言っていることも相手はちゃんとわかってくれました。何度も聞き返されるということはありませんでした。
今ではフリーランス翻訳者として海外の翻訳会社とも取引をしており、日々の連絡や交渉などで英語力がとても役立っています。
細かな感情などを表現するのは難しいがビジネスでは役立つ
いくら勉強したとしても、私にとって英語は永遠に外国語であり、母国語である日本語よりも私に染み込んでくることはないと思っています。
細かな感情や気持ちを英語で伝えることは今でもとても難しいです。どうにか伝えようとしても、後で「ちょっと違うな」と思うことがけっこうありました。
「勉強して身に付けた言語」と「赤ちゃん・子供の頃に自然に身に付けた言語」にはやっぱり大きな差があって、その差はどう頑張っても完全には埋まらないし、別に埋める必要もないという風に今は思ってます。
英検1級を取得しても英語ネイティブにはなりませんが、ビジネスで役立つ英語が身に付きますし、日常生活を送る上での必須のコミュニケーションも問題なくできるようになると思います。
さらに、英字新聞を読むのが楽になるので、海外の情報を入手しやすくなります。
英検は無駄とまでは言わない
たまに「英検は意味がない」という意見を聞きます。確かに英検は日本国内でしか通用しない資格ではあります。
また、英検を取得しても英語をマスターしたとはとても言えません。でも冒頭でも書いたように、英検1級を目指して勉強することでできるようになることが増えました。
英検を取得して、それで満足して終わりだったらあまり意味ないと思います。なぜなら英検を取っても(たとえ1級でも)、知らない単語、知らない用法、聞き取れないことなど、次々と出てくるからです。
ただ勉強した分は必ず力になると思うので、意味がないとまでは思っていません。
英検にこだわらなくても高い英語力を付けることは十分可能だし、世界で通用する試験もあるので、その人がやりたいようにやっていけばいいのだと思います。
まとめ
私は英検1級を取ることで成長できたので、取って良かったと思っています。でも、海外勤務を経験し、また翻訳者として働くなかで、英語をちゃんと理解することの大変さをよく感じています。
これからも英語力を向上させるために継続的に努力しようと思います!